清水聡が練習公開

　ボクシングのWBO世界フェザー級12位・清水聡（大橋）が17日、世界初挑戦に向けて神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。25日に東京・有明アリーナで同級王者ロベイシ・ラミレス（キューバ）と対戦。アマチュア時代は2012年ロンドン五輪バンタム級で銅メダルを獲得したベテランは、悲願の世界戦へ決意を語った。戦績は37歳の清水が11勝（10KO）1敗、初防衛戦で29歳のラミレスが12勝（7KO）1敗。

　37歳のベテランは落ち着きと高揚感を滲ませた。清水は午後5時から本格的に体を動かすため、同1時からの公開練習は写真撮影用に2分ほどシャドーを披露しただけ。「今日はこれで。あっさりです」。軽めの動きで順調な様子を見せた。

「体調もよく、スパーリングも終わって怪我なく順調に仕上がっています。気持ちはいつもの試合と変わりません。五輪もプロの試合も同じ。いつもより試行錯誤しながら必死にやっていますね。暑さには強いので少々暑いくらいは大丈夫ですが、本当に今年は暑い。今できることをやって試合に備えたい」

　日中は猛暑のため、最近のロードワークは早朝か夜、またはジム内。4月に試合が決まって以降は相手の映像もチェックし、国内の素早い選手を中心にスパーをこなしてきた。

　ラミレスは2012年ロンドン五輪フライ級、16年リオ五輪バンタム級で金メダルを獲得。19年8月のプロデビュー戦で黒星を喫したものの、今年4月に世界王座を獲得するなど12連勝中のエリートだ。清水は「どんな選手にも弱点はある。完璧な選手はいない」と指摘。フィジカルトレーニングにも注力してきた。