井上尚弥戦、フルトンの身長以外の優位点 世界的専門誌の米記者指摘「最大の強みになる」
ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、25日に東京・有明アリーナでWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦する。新階級初戦となり、フルトンとの身長差に焦点が当たる中、世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」の記者は「試合で最大の強みになるのは体重だ」と指摘した。
井上尚弥VSフルトンまで9日
ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、25日に東京・有明アリーナでWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦する。新階級初戦となり、フルトンとの身長差に焦点が当たる中、世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」の記者は「試合で最大の強みになるのは体重だ」と指摘した。
試合前あと9日。日に日にムードが高まる中、海外でも勝利予想が展開されている。その中で海外ボクシングの有名ブロガーの一人、ジム・カラスさんがこんなツイートをした。
「イノウエが122ポンド(スーパーバンタム級)に合わせてどれだけ体を仕上げられているか非常に興味がある。前は彼の体格だとマックスは118ポンド(バンタム級)だと思っていた。彼がすぐさま122ポンドのNo.1であるフルトンと戦うというのは称賛に値する。両者にとってレガシーファイトになる」
これに対し、リング誌のトム・グレイ記者が反応した。コメント欄で「何年か前にイノウエと話したことがあり、彼は自身の限界値はおそらく122ポンドだと言っていた。フルトンには高さとリーチでアドバンテージがあるが、試合で最大の強みになるのは体重だ」と指摘。前日計量ではリミットが55.3キロだが、リングに上がるまでにどれだけ体重を戻し、差をつくって優位に立つかが鍵を握るという。
井上はこれまでより1階級上で1.8キロ重いスーパーバンタム級に転向し、もともとの自身の体格を上回る相手が多い新階級への挑戦となる。一方、さらに1つ上のフェザー級転向も視野に入れるフルトン。身長169センチは井上を4センチ上回る。14日の公開練習では、リミットまでの残りの体重を聞かれたが、口元に人差し指当てながら笑って煙に巻いていた。
(THE ANSWER編集部)