「小さい頃から有言実行の子」 父が証言、19歳櫻井心那がもう叶えてみせた「10代で優勝」
父が回顧「『一発でプロテストに受かる』と言って実現しました」
「心穏やかに」の由来でつけられた「心那」の名の通り、キャラクターはホンワカしている。だが、父・一也さんは「小さい頃から有言実行の子でした。小6で小学生の九州大会に優勝して、本気でプロになると思い始め、高校時代には『一発でプロテストに受かる』と言って実現しました」と振り返った。
21年11月のプロテスト合格後は、同期の川崎春花、尾関彩美悠が先にレギュラーツアー出場権を獲得。昨年は優勝も先んじられた。
「確かに焦りましたが、昨年、私はステップ・アップ・ツアーにいたのでどうしようもなかったです。でも、自分の中では『10代のうちに優勝したい』と思っていました。それができたのは良かったです」
今後の目標は「海外で活躍すること」。昨年8月、出場機会を得た初の海外試合・シモーネアジアパシフィックカップ(インドネシア)で、渋野日向子ら米女子ツアーの選手が大勢のファンに囲まれ、サインをする姿に感動したからだという。
「地元でもないのにたくさんの人に応援されていて、『すごい。ああなりたい』と思いました。早い方がいいので、来年にもチャンスがあったらアメリカのQスクール(ツアー予選会)を受けたいと思っています」
その前に果たしたい目標もある。今年9月、地元・長崎で開催される国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で優勝することだ。日本代表・森保一監督と同じ長崎日大高出身。地元を愛する19歳は「W杯の時は地元でも(森保監督のことで)盛り上がりましたし、私もそういう存在になりたいです」と目を輝かせた。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)