女子ゴルフ界を席巻する岩井姉妹に負けない 同期・桑木志帆が初V王手「私の存在にも…」
女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディスは1日、神奈川・戸塚CC(6605ヤード、パー72)で第3日が行われた。2位で出た20歳の桑木志帆(岡山御津CC)は3バーディー、2ボギーの71で回り、通算7アンダーの首位に浮上。21年6月のプロテスト合格組では、岩井明愛が1勝、その双子の妹・千怜(ともにHonda)が4勝。初優勝を狙う桑木は「勝って私の存在も示したい」と意気込んだ。明愛、藤本麻子、宮田成華(ともにフリー)が首位に並ぶ。
資生堂レディス第3日
女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディスは1日、神奈川・戸塚CC(6605ヤード、パー72)で第3日が行われた。2位で出た20歳の桑木志帆(岡山御津CC)は3バーディー、2ボギーの71で回り、通算7アンダーの首位に浮上。21年6月のプロテスト合格組では、岩井明愛が1勝、その双子の妹・千怜(ともにHonda)が4勝。初優勝を狙う桑木は「勝って私の存在も示したい」と意気込んだ。明愛、藤本麻子、宮田成華(ともにフリー)が首位に並ぶ。
雨が振り始めた2番パー5。桑木はピンまで70ヤードの第3打を50センチにつけ、楽々とバーディーを奪った。切れるアイアンショットとタッチの合うパッティング。首位浮上もうなずけるプレーだが、本人は悩んでいた。
「ドライバーショットの状態が酷いです。フェアウェーに1回しかいかなくて……」
フェアウェーキープ率は21.4%(14ホール中3回)。2週前のニチレイレディスから替えたドライバーを使い「飛距離が10ヤード伸びた」と喜ぶ一方で、方向性が乱れている。「録ってもらった動画を見て、原因と対策はわかっています。練習場ではそこを意識して修正できますが、コースではできなくて……」
ただ、周囲は悲観していない。ツアーに同行する65歳の父・正利さんは「それでもスコアがまとまるのは、地力がついた証しだと思います。最終日はとにかく思い切ってやってほしいですね」と期待した。
桑木は昨年のリゾートトラストレディスで最終日最終組を経験。今回は4人が首位で並び、自身は最終組の1つ前の組でプレーする。「最終日最終組は独特の緊張感がありますし、1度経験した時も後半にスコアが伸びなくなりました。なので、1つ手前になって良かったです」。2021年6月の最終プロテスト合格組では、岩井姉妹だけが優勝してツアーを席巻。それだけに桑木の初優勝への思いは強い。
「同期では(岩井)姉妹ばかりが目立っているので、私の存在にも気付けてもらえたらと思います」
昨季メルセデス・ランキング51位だったが、今季は15位。プロの世界で注目されるベストな方法は、「優勝」を飾ることだ。ゴルフを始めた4歳の時から使う“黄色ボール”に思いを込め、誰よりも目立つ18ホールにする。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)