山下美夢有、父の日に涙の完全V「父がいなければ…」 通算10勝目で宮里藍に次ぐ年少記録も達成
女子ゴルフの国内ツアー・ニチレイレディス最終日が18日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6621ヤード、パー72)で行われた。首位で出た山下美夢有(加賀電子)が3バーディー、ボギーなしの通算17アンダーで今季4勝目をマークした。2位の岩井明愛に3打差をつけてのツアー通算10勝目。3日間首位を譲らない完全優勝だった。父の日の優勝に、18番グリーンで涙のスピーチ。会見では「優勝して恩返ししたいと。それが私ができること。強い気持ちで挑みました」と思いを明かした。
ニチレイレディス最終日
女子ゴルフの国内ツアー・ニチレイレディス最終日が18日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6621ヤード、パー72)で行われた。首位で出た山下美夢有(加賀電子)が3バーディー、ボギーなしの通算17アンダーで今季4勝目をマークした。2位の岩井明愛に3打差をつけてのツアー通算10勝目。3日間首位を譲らない完全優勝だった。父の日の優勝に、18番グリーンで涙のスピーチ。会見では「優勝して恩返ししたいと。それが私ができること。強い気持ちで挑みました」と思いを明かした。
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女王が涙した。明愛、千怜の双子姉妹との最終日最終組。前半はボギーこそなかったが、バーディーも1つで明愛に2打差と迫られた。それでも10番パー5、ピン横2メートルのバーディーパットを沈めると、13番パー4でも7アイアンでピンそば1メートルにつけてバーディー。昨年、西村優菜が同じコースで記録したトーナメントレコードに並ぶ17アンダーで優勝した。
5月のRKB×三井松島レディスでは、同じ3人でのプレーオフが行われ、千怜が優勝。山下は「飛距離も出ますし、勢いある選手」と称えた2人に今度は勝利した。「最終日も伸ばし合いの戦いになると思っていたので、最低3つはしっかりアンダーで回りたいと思っていた」と安堵の表情も見せた。
父の日に完全Vを達成。表彰式の優勝スピーチでは、父でコーチの勝臣さんへの思いが溢れ、涙を流した。「コーチである父には、本当にいつも支えて貰い、ゴルフ以外でも私のために頑張ってやってくれているので、結果で恩返しすることができて嬉しいです」。父は仕事から午後8時以降に帰ってきても、欠かさず練習についてきてくれた。
「夜12時頃まででも、練習に付き合ってくれる。優勝して恩返ししたいと。それが私ができること。強い気持ちで挑みました。ゴルフ以外でも、支えになってくれている。父がいなければ、私もここまで成長出来ていない。家族の支えがあって私がいま強くなれていると思う」
昨年は母の日に行われた国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯で優勝。今年は「父の日V」で通算10勝目を達成した。21歳320日での2ケタ到達は、宮里藍の20歳105日に次ぎ、ツアー史上2番目の年少記録となった。「こんなに前半戦でいい状態に持って行けたのはビックリ。毎週切り替えてできているので、それがプレーにも繋がっていると思う」。最高の親孝行をした昨季年間女王の涙は、笑顔に変わっていた。
(THE ANSWER編集部)