藤浪晋太郎の登板試合で珍事 轟音でピッチコム聞こえず 本拠地でのファン抗議行動でとばっちり
米大リーグ・アスレチックスの藤浪晋太郎投手は13日(日本時間14日)、本拠地レイズ戦に今季2度目のオープナーとして1回1安打無失点、無四球の好投。チームも2-1で勝利した。スタジアムには観客からの「球団を売れ!」の大チャントが響き渡り、自軍投手がピッチコムの音を聞き取れない事態が起きた。
レイズ戦でファンが「逆ボイコット」
米大リーグ・アスレチックスの藤浪晋太郎投手は13日(日本時間14日)、本拠地レイズ戦に今季2度目のオープナーとして1回1安打無失点、無四球の好投。チームも2-1で勝利した。スタジアムには観客からの「球団を売れ!」の大チャントが響き渡り、自軍投手がピッチコムの音を聞き取れない事態が起きた。
0-0の5回無死二塁。マウンド上のホーガン・ハリス投手は一度構えようとするもタイムを要求。帽子の右側頭部に装着したピッチコムを触りながら何かアピールした。球審が捕手とともにマウンドに歩みよると、ハリスはピッチコムを耳に当てて動作を確認。現地の実況席は「観客のせいでピッチコムが聞かれないようです。タイムを要求。非常に騒がしくなってきています」と伝えていた。
米カリフォルニア州地元局「NBCスポーツ・ベイエリア」のアスレチックス専門ツイッターは実際の動画を公開。文面には「今夜のファンは騒がしい」とつづり、今季本拠地で最多となる2万7759人が詰めかけたことも説明した。米ファンからは「最高だ!」「球団を売れ!」「アスレチックスの試合で最後にこんなにファンが入ったのがいつか覚えていない」「いいぞ」と喝采が送られていた。
アスレチックスは経営陣がオークランドからラスベガス移転を目指しており、この日は地元ファンが反発のために球場に集結。轟音の抗議活動が、選手に思わぬ影響を及ぼしていた。
(THE ANSWER編集部)