錦織圭「ここに立てる幸せを感じながらやろうと思った」 1年8か月ぶり復帰戦快勝で感慨ひとしお
男子テニスの錦織圭(ユニクロ)は13日(日本時間14日)に行われたATPチャレンジャー大会、カリビアン・オープン(プエルトリコ・パルマスデルマル)1回戦で、世界ランキング333位のクリスチャン・ランモ(米国)に6-2、6-4でストレート勝ちし、1年8か月ぶりの復帰戦を勝利で飾った。試合後のインタビューでは「勝てて嬉しかった。ここに立てる幸せを感じながらやろうと思った」などと喜びを語った。
ATPチャレンジャー大会カリビアン・オープン
男子テニスの錦織圭(ユニクロ)は13日(日本時間14日)に行われたATPチャレンジャー大会、カリビアン・オープン(プエルトリコ・パルマスデルマル)1回戦で、世界ランキング333位のクリスチャン・ランモ(米国)に6-2、6-4でストレート勝ちし、1年8か月ぶりの復帰戦を勝利で飾った。試合後のインタビューでは「勝てて嬉しかった。ここに立てる幸せを感じながらやろうと思った」などと喜びを語った。
緊張感にあふれていた。キャップ、上下ウェアを白の統一コーデでコートに立った錦織。右足首にはソックスの上から黒のサポーターも見える中、第1セット第1ゲームで相手のサーブをいきなりリターンエース。最初のショットでいきなり力強いショットを見せた。その後も的確な左右の打ち分けに加え、ドロップショットも披露。深いリターンでポイントを重ね、いきなり相手サーブをブレークした。
第2ゲームはラブゲームでキープすると、その後も試合を支配。バックのダウンザラインやフォアの強打で相手を圧倒し、2つのブレークで第1セットを奪った。第2セットも軽快なフットワークで果敢にネットに出る場面があり、持ち味を発揮。第3ゲームでブレークすると、その後は1本ずつブレークがありながらも、1時間43分の熱闘に幕を下ろした。
試合後、日本で中継したWOWOWのインタビューに応じた錦織は「今までの復帰戦の中で一番良かった。体はめちゃくちゃ重かったけど、何とか勝てて嬉しかった」と喜びを示した。さらに、試合前の心境を聞かれると「いろいろ考えましたね。3つ、4つ考えていたことがあった。試合でうまくできるかな、とか。なるべく試合ではポジティブに。ここに立てる幸せを感じながらやろうと思った」と実感を込めた。
最後には「正直なところ、静かなところでやらせてほしかった」と口にしたが「それでも今日はセンターコートの観客の方の声援もあってうれしかった。内容はそれなりに良かったので、次も頑張ります」と締めた。
錦織は2021年10月の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)のシングルス2回戦で敗れたのを最後に、度重なるケガで戦線離脱していた。一時は昨年1月の4大大会、全豪オープン出場に向けて治療とリハビリを行ってきたが、股関節の手術を受けて再び休養。復帰に向かっていた同10月には右足首を痛め、復帰時期は不透明になっていたが、4月末に自身のツイッターでチャレンジャー大会での復帰を予告。今大会での復帰に向けた練習動画をツイッターに公開していた。
14日(同15日)以降に行われる2回戦ではミッチェル・クルーガー(米国)と対戦する。
(THE ANSWER編集部)