大谷翔平を敬遠しなかった敵将「トラウトを歩かせると考えていた」 勝負裏目で決勝20号被弾
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地レンジャーズ戦に「2番・DH」で先発出場。7回の19号同点ソロに続き、延長12回には逆方向に20号勝ち越し2ランを放った。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手を抜き、本塁打数ア・リーグ単独トップに。チームの9-6の勝利に貢献した。タイブレークの延長12回、無死二塁から大谷を敬遠しなかった理由について、敵将のブルース・ボーチー監督が語った。
敵地レンジャーズ戦で19&20号本塁打、リーグNo.1に
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地レンジャーズ戦に「2番・DH」で先発出場。7回の19号同点ソロに続き、延長12回には逆方向に20号勝ち越し2ランを放った。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手を抜き、本塁打数ア・リーグ単独トップに。チームの9-6の勝利に貢献した。タイブレークの延長12回、無死二塁から大谷を敬遠しなかった理由について、敵将のブルース・ボウチー監督が語った。
勝負してきた相手を打ち砕いた。7回に飛距離459フィート(約139.9メートル)の19号同点ソロを放った大谷。タイブレークで無死二塁から始まる延長戦、12回先頭で打席が回ってきた。相手は敬遠して塁を埋める作戦を取らなかった。相手左腕レイガンズとの対戦。大谷は高めカットボールを逆方向へはじき返した。打球はグングン伸びてレフトスタンドへ。20号勝ち越し2ランで、敵地を再びどよめかせた。
次の打者も好打者トラウトで、大谷とは左対左の対戦。バリー・スポーツ・サウスウェストの試合後番組内では、レンジャーズのボウチー監督が「トラウトが後ろにいたのは分かっているが、12回にショウヘイを申告敬遠する気はなかったか」と問われ、こう答えていた。
「ノー。2人の本当に素晴らしい打者が並んでいて、左投手だったからね。(歩かせていたら)違った結果になっていたかもしれない。歩かせる場合もあるかもしれないが、あの時はコール(レイガンズ)が投げていたから、大きなアウトを取ってもらって、その後トラウトを歩かせる、なんてことを考えていた」
大谷はこの日4打数2安打4打点。2本塁打で負傷により戦線離脱している昨季のMVPジャッジを上回った。勝負が裏目と出たボウチー監督は「オオタニの本塁打にやられたが、試合を見てみると、良いこともたくさんあった。ブルペンの働きなどね。スボーツは良い仕事をしたし、アンダーソンもね。オオタニへの1球だけ……」とも悔やんでいた。
6月を得意とする大谷。今季も試合前まで11試合で打率.400、5本塁打、12打点。OPSは驚異の1.327だった。この日発表されたオールスター戦(7月11日、シアトル)の中間発表でも、大谷はア・リーグ指名打者部門で92万4182票を獲得。リーグ全体でもトップに立ち、DH部門2位のブルージェイズ、ブランドン・ベルト内野手(20万5659票)には約72万票の大差をつける人気ぶりだった。
(THE ANSWER編集部)