宮里藍サントリーレディス

　女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディスは、8日から11日まで兵庫・六甲国際GCにて熱戦が繰り広げられている。大会を主催するサントリーホールディングスは、大会アンバサダーの宮里藍さん、同社所属の渋野日向子の写真を貼った缶を会場のチャリティーショップで販売中。大勢のギャラリーが集まるなど好評を集め、売れ行きは好調だ。

　今しか手に入らない、ゴルフ観戦の貴重な記念品だ。缶の側面に貼られているのは、宮里さんと渋野の写真。プロアマ戦や今大会のプレー中に撮られたものがシールとなり、記念品として販売されている。正式名称は「TAG LIVE LABEL」。大会では今回初めて実施され、中身はウーロン茶とレモンスカッシュという。収益は全額、ジュニアゴルファーの支援金に充てられる。

　パット練習場の隣にあるチャリティーショップで販売中。1本500円、来場者は1人2本まで購入できる。担当者のサントリー食品インターナショナル株式会社・山口凌央さんによると、初日、第2日でそれぞれ約350本ずつ売れたという。「非常に好調だと思います。写真は過去のものではなく、6月5日以降に撮られたもの。普段から出回っていないようなものなので、お客様にはそういったところにも価値を感じてくださっています」と語る。

　日付や場所も記された思い出の品。シブコスマイルが輝くものや、宮里さんのサイン入りバージョンも。予選ラウンドは8種類、10日からの決勝ラウンドは全9種類だ。「飲めないやん」「飲んだらどうしたらいいのかな」というギャラリーの声もあるというが、実は写真部分は二重ラベル構造。剥がすとシールとして別の場所に貼り付けられる。

　7日のプロアマ戦に出場した選手たちは、それぞれワンショットを撮影。その写真がすぐにラベルとなり、お土産として贈られた。ツアー通算3勝の吉田優利は実物の画像をさっそくインスタグラムにアップ。文面に「とても感激しました！！」と記していた。

　写真を撮影すれば、完成まではたったの30秒。画像と日付や場所のテキストを設定した専用アプリを通してその場で印刷され、あとは缶に貼るだけだ。その場で作るからこそ、これまでのグッズとは異なる価値提供が可能。サービスは4月14日にローンチされ、namco Tokyoでは大人気漫画「ワンピース」のキャラクターで作ったもの、109シネマズプレミアム新宿ではアカデミー賞を受賞した大ヒット映画「RRR」の劇中シーンで作ったものが販売された。

　山口さんは「普通は工場で全てパッケージングするものですが、その場でラベルを作成できるのが一番の売りです。いわゆるリアルタイムに商品化できます。今回はシブコスマイルの缶が人気ですね。藍プロにもサインをいただき、それを画像化して入れたものも人気です」と明かした。