全仏オープン混合ダブルス決勝

　テニスの4大大会・全仏オープンは8日、混合ダブルス決勝で加藤未唯（ザイマックス）ティム・プッツ（ドイツ）組がビアンカ・アンドリースク（カナダ）マイケル・ヴィーナス（ニュージーランド）組と対戦。4-6、6-4の1-1で10ポイント先取のタイブレーク決戦に突入し、最後は10-6で勝利して4大大会初制覇を飾った。4日の女子ダブルス3回戦での失格劇を乗り越えての栄冠。海外メディアは逆境を克服しての優勝を「ジェットコースターのような1週間は救いで終わった」「因果応報な機会に力を発揮」と称賛している。

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　ペアを組んだプッツとともにつかんだ混合ダブルスの頂点。女子ダブルス3回戦での失格の涙から4日後、その表情は笑顔に変わった。強靭な精神力を見せて勝ち上がった加藤、プッツ組は追い込まれながらも第2セット、4-4で迎えた第9ゲームでブレーク。第3セットに勝負を持ち込むと、最後は相手の返球がネットにかかり、優勝が決定した。

　逆境を乗り越えての優勝に海外メディアも称賛。英公共放送「BBC」は「ミユ・カトウが女子のイベントで失格後に混合ダブルスで優勝」と見出しを立て、「日本のミユ・カトウが、彼女が『不当』と呼んだ失格の4日後に全仏オープン混合ダブルスで優勝した」と報じた。米大手放送局「CNN」も「物議を醸す失格の後、ミユ・カトウが全仏オープン混合ダブルスでタイトル獲得」とのタイトルで「ミユ・カトウのジェットコースターのような1週間は救いで終わった」と“大団円”を伝えている。

　米専門局「テニスチャンネル」は「ミユ・カトウが『世界中から溢れ出るポジティブなエナジー』を使って混合ダブルスで因果応報な機会に力を発揮した」との見出しで報道。「広く批判された失格を乗り越え、彼女はチームをグランドスラム優勝へ導いた」と結果を残したことに触れている。