引退が迫るイ・ボミ、「辞めたい」と悩んでも出場したい理由「今の状態では戦えないけど…」
女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディスが8日から4日間、兵庫・六甲国際GC(6513ヤード、パー72)で行われる。2015、16年賞金女王のイ・ボミ(延田グループ)は7日、プロアマ戦で最終調整。今季限りで日本ツアー引退を公表し、残された試合でゴルフを楽しむ姿を見せていくことを誓った。
宮里藍サントリーレディスが8日開幕
女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディスが8日から4日間、兵庫・六甲国際GC(6513ヤード、パー72)で行われる。2015、16年賞金女王のイ・ボミ(延田グループ)は7日、プロアマ戦で最終調整。今季限りで日本ツアー引退を公表し、残された試合でゴルフを楽しむ姿を見せていくことを誓った。
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夕日を浴びながら懸命に調整した。3週ぶりに出場するボミは、プロアマ戦後にショット、パットを入念に練習。韓国からコーチを帯同し、身振り手振りで教わりながらフォームを確認した。初日は午前11時40分とスタートが遅いこともあり、約2時間みっちりとスイング。気づけば練習場に人はまばら。「お久しぶりです」と記者に挨拶し、状態を明かした。
「久しぶりにコーチが試合に来たので、コンディションはたくさん練習して疲れている感じはありますけど楽しみですね。集中しながらたくさん練習しています。一球、一球を大事にして打つからいい感じの時はある。コースも同じなのでうまくいってほしいなって思います」
ショットはバックスイングで手だけが上がっている状態。球が左に出てしまうことが多く、それを嫌って右に打ちたくなる。結果的に右にプッシュする球が多いという。
2月27日、今季限りでの日本ツアー引退を発表。苦しい時間が続き、「ほんと、辞めたいです(笑)」と笑いながら明かす。「いい時の私のボールがわかっているのにそれができない。今のショットでは戦っていけないとわかっています。その状況に置かれている自分がしんどい。直しながら試合をするのが簡単じゃないので」。辞めたくても試合に出る理由がある。
「辞めたかったけど、今は1年で20試合とかあるわけではないから、少しでもみんなの前でプレーしていろんなところで挨拶ができるようにしたいです。その感謝の気持ちでいきたい。けど、なかなか土、日までプレーできないからそれが申し訳ないですね」
日本ツアー通算21勝を誇り、8月には35歳になる。現時点で決まっている試合は、今大会を含めて残り4試合。10月のNOBUTA GROUP マスターズGCレディースが日本最終戦となり、それまでにあと1戦増えるかどうかという。
迫っている引退へのカウントダウン。「皆さんが成績より私が楽しむ姿を見たいと言ってくれるので、成績のプレッシャーは一旦置いて、頑張る姿を見せたいです。笑顔で頑張ります!」と持ち前のスマイルを輝かせた。
(THE ANSWER編集部)