角田裕毅「不公平で厳しい」 入賞逃したペナルティーに海外メディア同情「ツノダは正当な走り」
自動車レースF1の第8戦スペインGPは現地時間4日に決勝が行われ、角田裕毅(アルファタウリ)は9番手でフィニッシュしたものの、レース中のペナルティーでタイム加算されたため12位に終わった。入賞を逃し、ポイント獲得はならなかったが、ペナルティーの原因となった走行について海外専門メディアは「正当な走りだった」と報道。角田も英メディアに「本当に不公平で厳しいと感じている」と語っている。
F1第8戦スペインGP
自動車レースF1の第8戦スペインGPは現地時間4日に決勝が行われ、角田裕毅(アルファタウリ)は9番手でフィニッシュしたものの、レース中のペナルティーでタイム加算されたため12位に終わった。入賞を逃し、ポイント獲得はならなかったが、ペナルティーの原因となった走行について海外専門メディアは「正当な走りだった」と報道。角田も英メディアに「本当に不公平で厳しいと感じている」と語っている。
決勝レースを15番グリッドからスタートした角田。入賞圏内を争う中で迎えた56周目、角田の背後に迫った周冠宇(アルファロメオ)にターン1で外から並びかけられた。インを死守しようとした角田に対し、わずかなアクションに反応した周はマシンコントロールを失って外に膨れてコースオフ。この動きに対し、角田に5秒のタイムペナルティーとペナルティーポイント1が与えられ、9位入賞のはずだった角田は12位に降格となった。
海外ファンから「ナンセンスなペナルティー」「馬鹿げた裁定」など角田への同情の声がツイッター上に上がっているが、海外専門メディア「F1i.com」は「ツノダは『馬鹿げた、本当に不公平な』ペナルティに苛立った」との見出しで報道。「ツノダの動きは、正当な走りに見えたが、レース審査員が見直したところ、アルファタウリのドライバー(角田)はアルファの相手(周)にもっとスペースを与えるべきだったと判断された」と不可解な裁定だと見ている。
当の角田も不満を露わにしている。英専門メディア「ザ・レース」は角田のコメントを紹介。「正直に言って、僕はスペースを残していた。彼は早い段階でかなり(すぐに)諦めて外に出て、まるで強制的に押し出されたように装ったように感じる」「間違いなくまだ外にスペースがあった。もちろんプレッシャーは与えたが、それでもまだスペースはあった」とした上で「なぜペナルティーを受けたのか理解できないが、本当に不公平で本当に厳しいと感じている」と憤りを見せている。
一方で、同メディアは周のコメントも紹介。「ターン1前にブレーキをかけた時、私は前にいた。コーナーの途中で実のところ私はかなりのスペースを与えていた」「その後、彼が止まらず、ブレーキを離し、私を抜こうとするところが見えた。そこで私は回避する行動をとらなければならず、コースから逃げなければならなかった。そうしなければ、私たちはクラッシュしていただろう」と語っており、自身の正当性を訴えている。
(THE ANSWER編集部)