「海外勢はデカいけど…」 世界陸上へ、110m障害日本新・泉谷駿介が雪辱宣言「自分との闘い」
8月のブダペスト世界陸上代表に入った一部選手が5日、大阪市内で会見した。4日まで行われた日本選手権の男子110メートル障害で日本記録を出して優勝した泉谷駿介(住友電工)は、参加標準記録13秒28を突破していた上で3位以内に入ったことで即時内定。2度目の世陸出場に向け、さらなる飛躍に意欲を見せ、雪辱を宣言した。
陸上日本代表が会見
8月のブダペスト世界陸上代表に入った一部選手が5日、大阪市内で会見した。4日まで行われた日本選手権の男子110メートル障害で日本記録を出して優勝した泉谷駿介(住友電工)は、参加標準記録13秒28を突破していた上で3位以内に入ったことで即時内定。2度目の世陸出場に向け、さらなる飛躍に意欲を見せ、雪辱を宣言した。
23歳の泉谷は4日の決勝を13秒04(向かい風0.9メートル)で優勝。自身の持つ日本記録を0秒02更新する13秒04で大会3連覇を達成した。
「昨日記録を更新し、まずは日本代表に内定してほっとしています。レース動画を見て、思ったよりハードルにぶつけていないなと。きれいにスムーズに抜けていた。その中でも前半にもうちょっと行った方がよかった。12秒台はあまり意識しすぎないように自分のレースができれば。6月末に海外転戦があるので、海外にどれくらい通用するか確かめたい」
2021年東京五輪の金メダル選手と同タイム。ブダペスト世界陸上では日本人初の同種目決勝進出も期待される。
「世界選手権は2大会(19年ドーハは直前欠場)とも悔しい思いで終わった。今回は出し切れるようにファイナルを目指したい。(女子100メートル障害も含め)国内でレベルが上がっているのは刺激。自分も負けない気持ちで高め合いたい。去年の世界選手権は準決勝で自分の走りをできなくて落ち込んだけど、課題を見つめ直して克服した。心理的な問題は、海外勢の体がデカいなと思うけど、自分との闘いが大事。持ちタイムは自信があるので、その自信を生かしたい」
東京五輪では日本勢57年ぶりとなる準決勝進出。昨年7月のオレゴン世界陸上も準決勝までたどり着いたが、海外勢に体格差を突きつけられた。今月下旬にはチェコとスイスで国際大会を予定。「体調管理が大事。自分の一番が出せるように整えたい」と意気込んだ。