福部真子は悔し涙「招集場から震えが止まらなかった」 場内速報で優勝→12秒99で4位の混乱も
8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が3日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子100メートル障害決勝では33歳の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒95(向かい風1.2メートル)で優勝した。決勝は上位4人が12秒台を叩き出す大接戦。日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)は4位で悔し涙を見せ「プレッシャーに勝てなかったのが率直な意見です。招集場から震えが止まらなかった」と語った。
陸上・日本選手権
8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が3日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子100メートル障害決勝では33歳の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒95(向かい風1.2メートル)で優勝した。決勝は上位4人が12秒台を叩き出す大接戦。日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)は4位で悔し涙を見せ「プレッシャーに勝てなかったのが率直な意見です。招集場から震えが止まらなかった」と語った。
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決勝は大混戦となった。寺田、福部、青木益未、田中佑美の4選手が12秒台でフィニッシュ。場内の速報では福部が1位と一度は伝えられたが、その後に寺田の優勝が告げられた。青木も12秒95で1000分の1秒差で2位、田中が12秒96、福部は12秒99だった。
最初の場内表示が誤っており、トラック上はやや混乱する場面も。福部はレース直後から涙を流していた。レース後の取材に「プレッシャーに勝てなかったのが率直な意見です。招集場から震えが止まらなかった」と語り、こう続けた。
「今までのプレッシャーを遥かに超えていた。スタート地点からずっと緊張で筋肉が動かない。一番でゴールするイメージがわかなかった。集中しなきゃ、集中しなきゃと思いつつ、緊張が上回った。このプレッシャーは初めてで対処の仕方がわからなかった」
ハイレベルな戦いについて「日本選手権までにみんながここまでハイレベルになるとは全く想像していなかった。疲弊し切っていたのかもしれない」と話し、「8月に12秒5が出せるようにコーチと計画していた」とも明かした。「しっかりパリ(五輪)に向けてやっていきたい。この失敗をいかしてこそ。もう一度戻ってきたい」と誓っていた。
(THE ANSWER編集部)