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米大学陸上で「残り1周」の鐘を1周間違え大混乱 主催者ミス、勘違いした選手が3位→18位に

米国の大学陸上で生まれたハプニングが話題を呼んでいる。NCAA2部選手権の男子5000メートルで係員が残り1周の鐘を誤って2周で打ってしまい、3番手を走っていた視覚障害がある選手が勘違いしてレースをやめてしまい、順位を18位に大きく落とした。実際の映像もネットで広まり、米紙「USAトゥデー」が「早すぎた鐘と大混乱:2023年のNCAA2部の陸上選手権で何が起きたのか」と題して事の顛末を報じている。

米大学の陸上大会で起きた珍事が話題となっている(写真はイメージです)
米大学の陸上大会で起きた珍事が話題となっている(写真はイメージです)

NCAA2部選手権男子5000メートルでハプニング、視覚障害ある選手が不運な結末

 米国の大学陸上で生まれたハプニングが話題を呼んでいる。NCAA2部選手権の男子5000メートルで係員が残り1周の鐘を誤って2周で打ってしまい、3番手を走っていた視覚障害がある選手が勘違いしてレースをやめてしまい、順位を18位に大きく落とした。実際の映像もネットで広まり、米紙「USAトゥデー」が「早すぎた鐘と大混乱:2023年のNCAA2部の陸上選手権で何が起きたのか」と題して事の顛末を報じている。

 記事では「アダム州立大4年生のダボンテ・ジェットレノルズは、NCAA2部選手権の男子5000メートルで最終ラップの鐘を聞いた時、残りの体力を出し尽くした」と伝えた。「ジェットレノルズは3位で最後のストレートをスプリントし、フィニッシュラインを3位で切った」「唯一の問題は、レースが終わっていなかったことだ。選手には残り1周が残されていた」と指摘し、1人の選手が誤った鐘によって勘違いしたことを伝えた。

 ジェッドレノルズを指導するアダム州立大陸上部のデイモン・マーティン監督はUSAトゥデーに対し、「デジタルの周回表示が残り9周から7周に減ったんだ。8周をとばしたんだよ」と証言したといい、場内の誤った周回表示に引っ張られて係員が鐘を鳴らしてしまったとみられる。

 しかもジェットレノルズは視覚障害があったという。記事によると、左目は視力が完全になく、右目も20%の視力を失っており、周回表示はトラックの進行方向左に設置されているため、鐘に頼ってレースをしているという。記事では「鐘を聞いてジェットレノルズは最終周だと思い全力を尽くした。彼はフィニッシュラインを3位で切り、そして足を止めた」とレースの状況を振り返った。

 本人は「審判員にあと1周あると言われたが、彼らは私の左側にいて、叫んでいた。他の選手に向かって叫んでいると思ったんだ」と話し、審判員からの声も自分に対するものだと、すぐに認識できなかったという。記事では「ジェットレノルズはレースを再開し、それまでのラップより1分30秒以上遅い2分53秒で最終ラップを走り切った。15選手が彼を追い抜き、ジェットレノルズは18位でフィニッシュした」と大きく順位を落としたことを伝えた。

 優勝したアダム州立大の3年生アウェト・ベラキはUSAトゥデーに対し、「混乱させるものだった。何が起きているのか分からなかった。全員が困惑したと思うよ」と話したという。主催者は声明で誤りがあったことを認め、「不運なカウントミスが混乱を起こしたものの、全選手が5000メートルを完走し、長距離走で再び走ることはできないため、審判員は結果は覆らないと決定した」とされたと伝えた。

(THE ANSWER編集部)

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