9回2死でネトがスーパープレー

　米大リーグ・エンゼルスは29日（日本時間30日）の敵地ホワイトソックス戦に6-4で勝利した。2点リードの9回2死一、二塁では、遊撃手の新人ザック・ネトがスーパープレー。外野に抜けそうな打球に飛びついて捕球し、試合を締めた。

　9回の守備で1点を返され、なおも2死一、二塁と暗雲が立ち込めていたエンゼルス。ここでホワイトソックスの打者グランダルが、左前に抜けようかという打球を放った。しかし、これにネトが好反応。強烈な打球を横っ飛びで捕球してみせた。三塁へ送球しようとしたがベースカバーがおらず、即座に一塁へ切り替えて鋭い送球。無事にアウトにして勝利を確定させた。

　マウンド上の守護神エステベスも指をさして称えたプレー。カリフォルニア地元放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」公式ツイッターでは、ネトを絶賛するフィル・ネビン監督のインタビュー映像が公開された。「あのプレーはもう少しで目を逸らすところだったよ。ボールが彼の横を抜けたかと思った」と振り返った指揮官は「8回の打席で追加点を叩き出してくれたのは大きかった。彼にとって素晴らしい試合だったね」と8回にネトが犠飛を放ったことも称えた。

　ネトは昨年のドラフト1巡目（全体13位）で入団したばかり。4月にメジャー昇格し、好守に貢献している。ネビン監督は「今朝ESPNのカレッジセレクション・ショーを見ていたんだ。（ネトの母校の）キャンベルが紹介されて、ザック・ネトの名前にも触れ、彼のハイライトを流していた。彼が昨年は大学でプレーしていたことを忘れていたよ」と急成長ぶりに驚きを口にした。

　続けて「彼がしていることには本当に感心している。非常にチームに馴染んでいて、ルーキーとは思えないようなことをしている。そして彼の認知力。最後のプレーで彼は三塁に投げようとしたが、ランナーの位置を把握し、一塁に投げてアウトにした。なんてプレーだ」と改めて絶賛していた。