がんから復帰のWソックス投手、1回2失点も大歓声 エ軍ベンチも拍手、米記者「彼は打ち勝った」
米大リーグ・ホワイトソックスのリアム・ヘンドリックス投手が29日(日本時間30日)、本拠地エンゼルス戦で復帰登板を果たした。昨季は守護神として37セーブを記録も、悪性リンパ腫の一種である非ホジキンリンパ腫を患ったことを今年1月に公表していた。1回2失点も、最後は大谷翔平を遊ゴロに打ち取ってマウンドを降りた。
Wソックスのリアム・ヘンドリックス、最後は大谷を打ち取る
米大リーグ・ホワイトソックスのリアム・ヘンドリックス投手が29日(日本時間30日)、本拠地エンゼルス戦で復帰登板を果たした。昨季は守護神として37セーブを記録も、悪性リンパ腫の一種である非ホジキンリンパ腫を患ったことを今年1月に公表していた。1回2失点も、最後は大谷翔平を遊ゴロに打ち取ってマウンドを降りた。
4月に「正式に私のがんはなくなった」とインスタグラムで寛解を報告していたヘンドリックス。闘病生活を乗り越え、メジャーのマウンドに戻ってきた。1点ビハインドの8回にマウンドへ向かうと、本拠地のファンはスタンディングオベーション。大歓声が沸き起こった。エンゼルスベンチも拍手で迎える感動的な光景となった。
先頭打者タイスに中前打を打たれると、1死一、三塁からネトに犠飛を打たれて失点。さらにトラウトの内野安打でもう1点失ったが、最後は大谷を遊ゴロに打ち取ってマウンドを降りた。1回3安打2失点。それでも帰ってきた守護神には惜しみない拍手が送られた。
復帰登板に、ツイッター上の米記者たちも続々と反応した。米紙「ニューヨーク・デイリーニュース」のヤンキース番ゲイリー・フィリップス記者は「これは見ていてとてもワンダフルだ。リアム・ヘンドリックスは6か月前に非ホジキンリンパ腫と診断された。彼はそれをやっつけた」と病に打ち勝ったヘンドリックスを称えた。
米スポーツ専門局「ESPN」のホワイトソックス番ジェシー・ロジャーズ記者は「ギャランティード・レート・フィールドでの素晴らしい瞬間。エンゼルスの数多くの選手やコーチも加わったスタンディングオベーションの中、リアム・ヘンドリックスが登場。8回が始まってもまだ立っている。全ての人が彼に噛みしめるための時間を与えている」と感動の瞬間を表現した。
ロジャーズ記者は「リアム・ヘンドリックスは3安打1四球で2失点を喫したが、彼はがんに打ち勝った! 彼が出ていくときには素敵な拍手喝采も。27球を投げた。これから数日休むと思われる」とも伝えた。
オーストラリア出身のヘンドリックスは2011年にツインズでメジャーデビュー。ホワイトソックスでは21年から2年連続で30セーブ以上をマークするなど、昨季までメジャーでは通算471試合で31勝34敗、115セーブを記録していた。試合はエンゼルスが6-4で勝利している。
(THE ANSWER編集部)