20歳川崎春花、驚異の7連続バーディーで46位→7位急浮上 腰痛も「バーディーが特効薬やな、と」
女子ゴルフの国内ツアー・リゾートトラストレディス第3日は27日、静岡・グランディ浜名湖GC(6500ヤード、パー72)で行われ、46位で出た川崎春花(村田製作所)が驚異の7連続を含む10バーディー、1ボギーの63で回った。ツアー通算2勝の20歳が大会コース記録を1打更新。通算10アンダーでホールアウト時点では暫定首位に5打差の同7位に急浮上した。
リゾートトラストレディス第3日
女子ゴルフの国内ツアー・リゾートトラストレディス第3日は27日、静岡・グランディ浜名湖GC(6500ヤード、パー72)で行われ、46位で出た川崎春花(村田製作所)が驚異の7連続を含む10バーディー、1ボギーの63で回った。ツアー通算2勝の20歳が大会コース記録を1打更新。通算10アンダーでホールアウト時点では暫定首位に5打差の同7位に急浮上した。
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川崎はインスタートの前半で3つ伸ばすと、後半から怒涛のバーディーラッシュが始まった。1番から7連続バーディー。150ヤード前後からピンを攻めて量産した。3番ではピン手前20ヤードからのアプローチが入ってバーディー。7番は7メートルのロングパットをねじ込んだ。
8番でこの日唯一のボギーを叩き、勢いはストップ。それでも、前日に岩井千怜(Honda)が更新したばかりの大会コース記録64をさらに1打更新してみせた。7連続はアマチュア時代も含めて人生最多という。
「こんなにたくさんバーディーを獲れると思っていなかったし、最後のボギーに悔いが残るけど、一日凄くリズムよく回れました。(前後半で)修正はないです。昨日の終わりから腰が痛かったので、とりあえず今日は完走しようと決めていた。スコアを気にせず回った結果だと思います。
自分でゾーンに入っている感覚もなく、とりあえず腰が酷かったのが大きい。1ホール、1ホールを積み重ねる意識のラウンドでした。(8連続バーディーの)意識はなく、グリーンの段がある場所につけてしまい、打ち切れなかった。今日はスコアより、回り切ることしか考えていなかったです。最後の方は痛みとの闘いだったので、『あと何ホール、あと何ホール』と思っていた」
もともと腰痛は中学時代から抱えていた。落ち着いた時期が長かったが、最近になって痛みが再発。スイング中は痛くないが、トレーナーに教わったケアをしながら回った。ホテルの自室でもストレッチを継続。
「(スイングの)フィニッシュから解く時が痛い。朝起きた時から痛かったので、朝の練習も15球くらいで終わって、パット練習を少ししてスタートしました。朝は棄権も覚悟したけど、ラウンドしたら10番でバーディーを獲れたので嬉しくなって続けました。『バーディーが薬』ってこういうことだなと。(心の痛みも)和らいでいた。キャディーさんと『薬以上の特効薬やな』って」
昨年9月の国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝を果たした。同10月には早くも2勝目を挙げてブレーク。メルセデス・ランキング15位に入り、新ヒロインとして脚光を浴びた。下部のステップ・アップ・ツアーでも1勝し、12月の新人戦・加賀電子カップでも優勝。同世代で飛び抜けた実力を発揮した。
今季は出場3戦目で3位に入ったものの、トップ10は1度だけ。メルセデス・ランキングは41位と出遅れた。「今週から『調子が良くない』と思うのをやめて、自信を持つようにしたら今日はショットもいい感触になった」。優勝争いに割って入りたいところだが、最終日も痛みとの闘いになりそうだ。
「今日も後半の最後に腰の痛みが来てしまった。まずは休んで、明日も完走を目指して頑張りたい。優勝争いは考えられないけど、今日のような気持ちで回ったら自然とバーディーが獲れるというのは新しい学びだった。まずは完走を目標にするしかないです」
笑顔でラウンドを振り返った20歳。残り18ホールでどんなプレーを見せるのか。
(THE ANSWER編集部)