岩井千怜、コースレコード「64」で通算12アンダー首位浮上 池ポチャも挽回「気にならなかった」
女子ゴルフの国内ツアー、リゾートトラスト・レディース第2日は26日、静岡・グランディ浜名湖GC(6500ヤード、パー72)で行われ、首位と2打差6位から出た今季1勝の岩井千怜(Honda)が9バーディー、1ボギーで回り、トーナメントコースレコードを更新する「64」をマーク。通算12アンダーに伸ばして単独首位に浮上した。前半だけで6バーディーを奪い、後半には“池ポチャ”がありながらも挽回。「集中していたのでスコアは気にならなかった」と振り返った。
リゾートトラスト・レディース第2日
女子ゴルフの国内ツアー、リゾートトラスト・レディース第2日は26日、静岡・グランディ浜名湖GC(6500ヤード、パー72)で行われ、首位と2打差6位から出た今季1勝の岩井千怜(Honda)が9バーディー、1ボギーで回り、トーナメントコースレコードを更新する「64」をマーク。通算12アンダーに伸ばして単独首位に浮上した。前半だけで6バーディーを奪い、後半には“池ポチャ”がありながらも挽回。「集中していたのでスコアは気にならなかった」と振り返った。
シーズン当初こそ2度の予選落ちなど調子が上がってこなかった岩井千だが、4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで2位に入ったのをキッカケに上昇。姉・明愛、昨季女王・山下美夢有とのプレーオフを制した2週前のRKB×三井松島レディスの優勝を含むトップ5が4回、トップ20が3回と安定した成績を残している。
今大会も初日から5バーディー、1ボギーと好調な滑り出しを見せ、この日も10番スタートから2連続バーディー発進。12番からも4連続でバーディーでスコアを伸ばした。中でも15番パー3ではグリーンへの着弾から一筋違えばエースというスーパーショットを披露。折り返しの4番パー5では2打目を池に入れてスコアを落としたが、6番で取り返すと、続く7番もミドルパットを沈めて連続バーディー。続く8、9番でパーセーブし、従来のトーナメントコースレコード「65」を1打更新する「64」をマークした。
ラウンド後の会見では「今日はスタートからバーディーが取れて、流れに乗っていければ伸ばせるなと思っていた。いいラウンドになりました」と満足した様子。序盤の4連続バーディーについても「4連続も取っていたのか、という感じでした。(連続を)意識せず、ただバーディーパットを集中して打っていた。スコアを気にせずに回っていた」と集中力が高まっていたことを明かした。
唯一のミスショットだった後半4番の“池ポチャ”も理由は明確だった。「距離が中途半端で、5Iでは大きいし、6Iでは短い。だから5Iでハーフショットをしたけど、ライも右足下がりで振り遅れた感じ。対応できていませんでした」。それだけに精神的なダメージも少なかった。
集中していたおかげで、トーナメントコースレコードになることも「知らなかった」という。「回っている時も自分が何アンダーなのかもわかっていなかった」ほど。結果的に「64」は自身のキャリアでも最少スコアとなった。
今週、上位でフィニッシュして110万円強を加算すると、生涯獲得賞金が1億円を超える。「ひぇ~」と声にならないような声を上げて周囲を和ませたが「そういうことなら頑張りたいですね」と気持ちを込めた。過去3回の優勝はいずれも3日間大会。初の4日間大会Vに向けて「今日も2オンが狙えるところがいっぱいあった。明日もチャレンジできるラウンドにしたい」と攻めのゴルフを誓った。
(THE ANSWER編集部)