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桐生祥秀が肉離れで100m予選敗退 日本選手権も断念、全治は「予想では2か月かからないくらい」

陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が21日、神奈川・日産スタジアムで行われ、男子100メートル予選第2組では桐生祥秀(日本生命)はレース途中で急失速し、11秒20(追い風1.7メートル)で最下位。レース後は「肉離れですね」と明かした。

男子100メートル予選第2組、レース途中で急失速した桐生祥秀【写真:奥井隆史】
男子100メートル予選第2組、レース途中で急失速した桐生祥秀【写真:奥井隆史】

セイコーGGP

 陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が21日、神奈川・日産スタジアムで行われ、男子100メートル予選第2組では桐生祥秀(日本生命)はレース途中で急失速し、11秒20(追い風1.7メートル)で最下位。レース後は「肉離れですね」と明かした。

 無念のレースだった。桐生は中盤過ぎから急失速。アクシデントに見舞われ、流すように走った。

 レース後の取材では、「肉離れですね。左足のハムストリングです。つっただけではない。長く陸上をやっている経験から肉離れだと思います」と説明。「頭を上げたくらいで来た。急に止まるとダメなので。(全治は)予想では2か月かからないくらいだと思う。日本選手権は無理ですね」と2週後の日本選手権も断念する状態という。

 自己ベスト9秒98の桐生は昨年6月の日本選手権以降、心身の疲労の影響で長期休養。国指定の難病「潰瘍性大腸炎」を患っていたことを公表した。陸上を忘れ、家族旅行などでリフレッシュ。再始動後は拠点にしていた東洋大を離れ、一人でトレーニングするなど環境を変えた。

 今季は豪州の2大会でレース復帰した。4月下旬に200メートル、100メートルの順で国内でも復帰すると、5月6日の木南記念100メートル予選で10秒03(追い風0.7メートル)をマーク。2020年8月以来の10秒0台で調子は上向きだった。8月にはブダペスト世界陸上があり、日本選手権が選考レースだった。

 桐生は「8、9月にベストを出すのは変わらない」と気丈。あくまで来年パリ五輪をターゲットにしていたため、「今季は日本選手権を目指しているわけではないし、悔しいけど今は治さないといけない。木南で10秒10台を出すといって03が出た。今までなら疲労が2日くらいで取れていたのが、間(ブランク)があるので、その負担が来たのだと思う。(この日の予選1組で)カーリー選手が9秒88を出したので風もいいし、ベストを出すつもりだった」と振り返った。

 この日は、自己ベスト9秒76の昨年オレゴン世界陸上男子100メートル王者フレッド・カーリー(米国)が予選第1組で衝撃の9秒88(追い風1.5メートル)という大会新記録をマークしていた。

(THE ANSWER編集部)


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