「井上尚弥杯」で帝拳ジム新星・増田陸が初戦突破 V賞金は1000万円「次も勝って日本王者に」
ボクシングの「井上尚弥4団体統一記念杯」バンタム級モンスタートーナメントが20日、東京・墨田区総合体育館で開幕した。1回戦3試合が行われ、デビュー2戦連続初回KO勝ちしていた25歳・増田陸(帝拳)が、日本同級2位の24歳・富施郁哉(ワタナベ)に7回3分00秒TKO勝ちした。戦績は増田が3勝(3KO)、24歳の富施が12勝(2KO)3敗。
「井上尚弥4団体統一記念杯」バンタム級モンスタートーナメント初戦
ボクシングの「井上尚弥4団体統一記念杯」バンタム級モンスタートーナメントが20日、東京・墨田区総合体育館で開幕した。1回戦3試合が行われ、デビュー2戦連続初回KO勝ちしていた25歳・増田陸(帝拳)が、日本同級2位の24歳・富施郁哉(ワタナベ)に7回3分00秒TKO勝ちした。戦績は増田が3勝(3KO)、24歳の富施が12勝(2KO)3敗。
増田の左が火を噴いた。初回はジャブを中心に組み立てると、2分過ぎに左の打ち下ろしが炸裂。相手に膝をつかせ、先制ダウンを奪った。2回以降も相手をぐらつかせる場面も。膠着状態が続いたが、7回に再び左ストレートが炸裂。会場もどよめく一撃で2つ目のダウンを奪うと、終了間際に畳みかけ、レフェリーストップを呼び込んだ。
リングでは「思った以上に強かったです。凄くやりにくくて気持ちのある選手でした。キャリアのある選手で8ラウンドの戦い方を知っていて、凄くゲームを組み立てて戦う選手だと思いました」と汗を拭った。会場の歓声に応える勝利。スポットライトを浴びながらリングを降りた。
アマチュア戦績51勝14敗。昨年7月にプロデビューし、1階級下のスーパーフライ級でタイ選手に初回KO勝ちした。昨年12月の2戦目は、直前に対戦相手が変更。急きょバンタム級で対戦したが、韓国選手に初回KO勝ちしてみせた。帝拳ジムでは山中慎介氏らを育てた大和心トレーナーに師事。この日がA級初戦となり、2017年全日本同級新人王で日本ランク2位の富施と拳を交えた。
これで日本ランク入りは確実。デビュー4戦目となる8月30日の準決勝では、シードの日本同級王者・堤聖也(角海老宝石)に挑戦する。増田は「絶対に勝って日本チャンピオンになりたい。もっともっと強くなって日本タイトルに挑戦するので、楽しみにしていてください」と力を込めた。
他の1回戦では、日本11位・穴口一輝(真正)が内構拳斗(横浜光)に3-0の判定勝ち。日本12位・梅津奨莉(三谷大和スポーツ)が石川春樹(RK蒲田)に3-0の判定勝ちした。穴口と梅津が準決勝で対戦する。
同トーナメントは、井上尚弥(大橋)が昨年12月にバンタム級の世界4団体統一を記念して創設され、今回が初開催。決勝のファイトマネーは日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの王者が500万円、世界ランカーは400万円、日本、東洋ランカーは300万円、ノーランカーは200万円。さらにファイトマネーとは別に破格の優勝賞金1000万円が用意される。日本王者が優勝すれば、賞金とファイトマネーを合わせて1500万円を獲得。決勝は12月26日に東京・後楽園ホールで行われる。
(THE ANSWER編集部)