大谷翔平HRのエンゼルス救った9回の神プレー 守護神大感謝、二塁打阻止した「驚くべき選手だ」
米大リーグ・エンゼルスは18日(日本時間19日)、敵地オリオールズ戦に6-5で勝利。1点リードの9回には二塁打性の当たりを打たれるも、ライトのハンター・レンフロー外野手が無駄のない打球処理から強肩を生かした“神送球”で打者を二塁で刺した。救われた守護神カルロス・エステべス投手は試合後、「唯一無二の、驚くべき選手だよ」と脱帽した。
レンフローが9回にピンチ救う補殺
米大リーグ・エンゼルスは18日(日本時間19日)、敵地オリオールズ戦に6-5で勝利。1点リードの9回には二塁打性の当たりを打たれるも、ライトのハンター・レンフロー外野手が無駄のない打球処理から強肩を生かした“神送球”で打者を二塁で刺した。救われた守護神カルロス・エステべス投手は試合後、「唯一無二の、驚くべき選手だよ」と脱帽した。
6-5でリードする9回1死走者なし。エステべスが投じた4球目を、左打者のアダム・フレージャーがライト線へ弾き返した。ワンバウンドしてフェンスに跳ね返った打球を、レンフローは客席側を向いてキャッチ。反転すると同時に、わずかなステップで二塁へ送球した。矢のような球は、ショートのザック・ネトのグラブへピタリ。間一髪でタッチアウトに仕留めた。
後続のセドリック・マリンズが二塁打を放ったため、結果的に「なおエ」につながりかねないピンチを阻止する好プレーに。日本のファンからすると、初回に先制10号ソロを放っていた大谷翔平投手が、さらに8回2死満塁から俊足を飛ばしてもぎ取った決勝タイムリーも守ることになった。
レンフローはMLBキャリア通算64補殺を誇る強肩外野手。今季はすでに5補殺を記録している。試合後のロッカールームでは、キャリアでどのくらい優れた送球だったか聞かれると、本人は「ん~、好きな送球の一つ、くらいかな。難しくなかったとは言わないけど、アウトにできたからね」と余裕の表情だった。
ただ、このプレーで救われたのがマウンドのエステベス。直後には渾身のガッツポーズを繰り出し、ライトのレンフローに向かって帽子を取って最敬礼だ。1イニング無失点で今季10セーブ目を記録した守護神は試合後、ロッカールームでレンフローの送球について聞かれると「オーマイガー」と胸をなでおろした。「打球がバウンドして、彼(レンフロー)が二塁へ送球するのを見てすぐに、アウトが取れると思ったよ」と振り返り、「唯一無二の、驚くべき選手だよ」と深く感謝した。
(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)