ソノカム、充実の銀メダル「進化すれば、世界一になれる」 金メダルのステップに
敗戦は悔しいが、やり切った充足感はあった。バドミントンの世界選手権(中国、南京市)は5日に最終日を迎え、最終種目として行われた男子ダブルス決勝は、中国の李俊慧(リー・ジュンフイ)、劉雨辰(リウ・ユーチェン)組がストレート(21-12、21-19)で園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)を破って初優勝を飾った。
前回の銅を上回る銀メダルに充実感
敗戦は悔しいが、やり切った充足感はあった。バドミントンの世界選手権(中国、南京市)は5日に最終日を迎え、最終種目として行われた男子ダブルス決勝は、中国の李俊慧(リー・ジュンフイ)、劉雨辰(リウ・ユーチェン)組がストレート(21-12、21-19)で園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)を破って初優勝を飾った。
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園田、嘉村の「ソノカム」ペアは、金メダルに一歩及ばなかったが、大会を通して健闘ぶりが光った。準々決勝で世界ランク1位を撃破し、準決勝も強打を誇る台湾ペアに勝利。前回の銅を上回り、銀メダルとなった。嘉村は「正直、悔しい気持ちはあるけど、ここまでやったという気持ちもある。自分たちのスタイルが通用し、世界選手権という大舞台で自分たちのプレーができた。いろんな意味で満足できた大会になった」と笑顔を見せた。
決勝戦は、大会を締めくくる試合で、大観衆の歓声が降り注いだ。先に男子シングルス決勝を戦って優勝した桃田賢斗(NTT東日本)は、試合後の記者会見の合間にスタッフのスマートフォンをのぞきこんでスコアを確認。まだ取材が続いたが「試合、見たいな……」と小声でつぶやいた。完全にアウェーの雰囲気となった会場で「ソノカム」ペアは持ち味を出し、スーパープレーを見せた。
決勝戦の相手は、長身ペア。李俊慧が195センチ、劉雨辰が193センチ。少しでも浮いた球を相手コートに送れば、シャトルを容赦なく叩きつけられた。それでも、素晴らしいレシーブで意地を見せた。
第1ゲームは12-21で奪われたが、第2ゲームは終盤までリードする展開。最後は19-16から5連続失点という悔しい負け方だったが、19-17の場面では、ダイビングレシーブをして倒れ込んだ嘉村が、上から打ち込まれるシャトルを何度も返し続ける場面があった。国際バドミントン連盟(BWF)は、すぐさま動画を編集して「Best defence of the tournament?(今大会でベストの守備ではないか?)」というコメントを載せて、ミニブログのツイッターで配信した。