岩井姉妹の双子POに両親も感無量 母「どっちが勝っても複雑な気持ち」父「本当に楽しかった」
女子ゴルフの国内ツアー・RKB×三井松島レディス最終日が14日、福岡CC和白Cで行われた。双子の岩井明愛、千怜(ともにHonda)がともに通算11アンダーで並び、昨季の年間女王・山下美夢有(加賀電子)も含めた3人でプレーオフ(PO)に突入。姉妹が出場するPOは史上初だったが、妹・千怜が2ホール目でこれを制し、ツアー通算3勝目を挙げた。この優勝で、史上初となる「同一年度に姉妹選手がともに優勝」の快挙も成し遂げた。母の日に最高の戦いを見せ、岩井姉妹の両親はともに喜びを口にした。
RKB×三井松島レディス最終日、史上初の「同一年・姉妹V」も達成
女子ゴルフの国内ツアー・RKB×三井松島レディス最終日が14日、福岡CC和白Cで行われた。双子の岩井明愛、千怜(ともにHonda)がともに通算11アンダーで並び、昨季の年間女王・山下美夢有(加賀電子)も含めた3人でプレーオフ(PO)に突入。姉妹が出場するPOは史上初だったが、妹・千怜が2ホール目でこれを制し、ツアー通算3勝目を挙げた。この優勝で、史上初となる「同一年度に姉妹選手がともに優勝」の快挙も成し遂げた。母の日に最高の戦いを見せ、岩井姉妹の両親はともに喜びを口にした。
史上初の双子姉妹が出場するプレーオフは18番パー5で行われた。1ホール目、山下が入れれば優勝のバーディーチャンスを迎えるも外し、3選手ともにパーで2ホール目に突入。岩井姉妹はティーショットが同じような位置につき、まずは姉・明愛が正規の18番と同じく「直ドラ」を選択。距離を稼ぐと、妹・千怜も同様にドライバーで打った。いずれも2オンはならなかったが、グリーン手前に着弾した。
明愛、千怜も3打目のアプローチで見事にピンに寄せる。その後に迎えた山下のバーディーバットは絶妙だったが、カップに嫌われて惜しくもパーとなった。続く明愛はバーディーパットを外し、千怜がバーディーパットを沈めたことで優勝した。姉妹と山下はグリーン上でハグ。健闘を称え合った。
この日は母の日。見守った母・恵美子さんは「最高のプレゼントになりました」と感無量。「どっちが負けても勝ってもいいという複雑な気持ちで見ていました。どっちかに勝ってほしいという想いはなかったです」と明かした。POは山下の母と一緒に観戦したという。
「2人でキャー、キャーと言って、ドキドキしていました(笑)。(正規ラウンドは)主人も私も千怜について回りました。最終日はスコアが心配な方につくんです。(POは)とにかく頑張ってという気持ち。千怜には『おめでとう』と言いたい。明愛には『頑張ったね』って。あとは余計なことは言いません。明愛は心に思っていることはあるでしょうけど、わざわざ言いません」
父・雄士さんも娘たちの活躍に喜び。「そりゃあ嬉しいですよ。小学生の持久走大会や運動会を見ているような気持ち。当時もこんな感じだったかもしれません。本当に楽しかったです」と笑顔を見せた。
明愛は4月のKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝。男女を通じて史上初めて双子でレギュラーツアーVを達成した。今回千怜が優勝したことで「同一年度に姉妹選手がともに優勝」という史上初の快挙も成し遂げた。今大会では初日に明愛が7アンダーで首位、千怜が6アンダーで2位となり、双子で初日1、2位発進したことでも話題に。2日目には史上初となる最終組の姉妹同組が実現していた。
(THE ANSWER編集部)