苦しんだB1川崎、中地区優勝の背景 1月3戦でFG成功率0%、昨季MVP藤井祐眞も語る転機
1月にスランプに陥った藤井祐眞「苦しい時期でした」
キャプテンの藤井祐眞は「本当に前半戦は苦労しました。こうやって後半に連勝できて、チームが成長しているなと感じます」と述べ、さらにこう続ける。
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「前半戦は怪我人が出たりして、なかなか思うように噛み合わないところがありました。チームとしてやるべきことを徹底できていない、曖昧になっている部分も多かったです。そこを後半上手く修正できましたが、一番変わったのはディフェンスの部分かなと感じています。後半戦はトランジション(切り替え)の場面で、すごくいいディフェンスができています。バイウィークでそこを修正できたのが一番大きかったと思っています」
2021-22シーズンはレギュラーシーズンの最優秀選手賞(MVP)にも輝いた藤井だが、彼個人も今季は苦しんだ。例えば12月31日の京都ハンナリーズ戦から、7試合連続で一桁得点というスランプも経験している。特に1月11日のサンロッカーズ渋谷戦から3試合は、フィールドゴール成功率がすべて0%。得点はすべてフリースローからだった。
「1月に入ってから本当に全然シュートの入らない試合が続いて、個人的にも苦しい時期でした。その時にチームメイトからも声をかけてもらって、『自信を持って祐眞らしいプレーを思い切りやってほしい』と言われて、そこから徐々に調子を取り戻すことができました。バスケットボールはチームスポーツなので、誰かの調子が悪くても誰かがカバーする助け合いだと思います。自分もチームメイトに助けられたとすごく感じます」
CSの1回戦(クォーターファイナル)は川崎のホーム開催で、カードは中地区2位の横浜ビー・コルセアーズを迎え撃つ“神奈川ダービー”だ。4月上旬の対戦では連勝を飾っている相手だが、横浜BCのエース河村勇輝が欠場していた。河村は「右大腿二頭筋損傷」で欠場したものの、22日のシーホース三河戦から復帰している。5月中旬の1回戦には調子を戻して登場するだろう。
同じポイントガードで、守備を強みとする藤井はこう口にする。
「前回試合をした時は全く別のチームだと思います。河村選手が入ると(横浜BCは)もうめちゃくちゃ速くなります。だからトランジションとリバウンドの部分が重要になってくるはずで、そこをまずチームとして一番に止めたい。河村選手、ジャクソン選手、オリバー選手といったメインプレーヤーをしっかり止められるように、チームで持っていきたいと思います」