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ボクシング連盟が反論 助成金分配は「遺憾ながら事実」 会長接待は「全く的外れ」

日本ボクシング連盟の「ご報告②」全文

 ご報告②

 7月29日以来、日本ボクシング連盟の事がマスコミに報道されお騒がせしております。

 この様な事態になりアマチュアボクシングファンの皆様、選手の皆様、関係者の皆様に多大なご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。しかしながら一連のマスメディアによる報道の中には事実関係を反映していない点や誤解が多々ありますので、これらについて正しいご判断をいただきたく以下の通りご説明します。

 尚、告発状は受領しておりませんので、告発の具体的内容は判りませんが、告発に対しては、同手続きに与える影響に鑑み、今後は、告発の提出先であると称する日本オリンピック委員会、日本スポーツ振興センターその他による日本連盟に対するご指導又は、手続きの中でのみ対応せざるをえませんので、このことをご了承ください。

1.成松大介選手の件

 遺憾ながら、これは事実です。
 2015年当時、当連盟の山根会長は自衛隊体育学校の3人の有力選手のうち、どの選手をトップアスリートとして選ぶべきか、いずれも甲乙付け難いと考え、悩んでいました。
 最終的に成松選手を推薦することに決めたものの、他の2選手の強化にも助成金がまわすことができればボクシング全体の強化に役立つと安易に考え、成松選手に対し、他の2選手に3分の1ずつの各80万円を分けてもらいたい、と要請したものです。
 成松選手と指定の上、受けた助成金を他の選手に分けることは、本来の目的以外の使用ですので、不当な目的外使用に当たります。
 ただ、このことは会長が他の2選手のことを思う親心からしたことであり、会長個人が個人の利益目的からしたことではありません。そして、山根会長は自分の財産を売却するなど工面し、常務理事の一人を通じて成松選手に対し、160万円を返却しております。これらの点はご理解いただきたいと思います。

2.国体の隔年開催について
 このことについては、いくつかの地方連盟からも問い合わせを受けています。評価が低かった最大の理由は審判員数、選手数、殊に女子選手が少ないことにあります。会長の個人的言動や信用のことは一切関係ありません。
 これらについては、別紙の「国体の隔年開催について」の中で具体的な説明をしましたので、これをご覧ください。

  別紙:『国体の隔年開催について』※外部サイトへ

3.コーチ謝金の不正流用について

 告白によると、韓国仁川合宿の際に日本連盟がコーチ陣よりこの合宿でコーチが受ける計3万円の謝金の内の2万円を徴収したとして、これを不正流用であると強調しています。
 選手の食事を含む観光目的のためにコーチ陣から寄付を募ることが果たして不正と言えるのでしょうか。
 謝金は銀行振込みによりコーチ陣の日本の銀行口座に振り込まれます。
 それとは別に韓国合宿に来ているコーチ陣の内、謝金を受領予定のコーチ陣に対し、韓国合宿ナショナルチーム監督である樋山氏が「選手を観光案内するについて、いつものように山根会長に自己負担してもらうのはどうかと思うので、コーチ陣で2万円を協力して食事を含む観光旅行の費用に充てよう」と具体的に提案し、これに賛成したコーチ陣から各2万円を受領したものです。
 しかも上記観光や会食にはコーチ陣も参加しているのです。
 なお、自衛隊体育学校のコーチは国家公務員であるところから、合宿に対する謝金は受け取れないルールになっています。
 その内の一人の平野コーチは樋山監督からの上記説明を聞きましたが、謝金を受領しないグループであったので、上記協力金は提供していません。
 しかし、平野氏は上記観光旅行及び会食には同席し、その利益を受けているのです。このように平野氏は上記募金の説明を聞き、その趣旨を十分に理解し、且つ自分もその利益を受けていたにも拘わらず、強制的に2万円を徴収したかのような虚偽の証明文書を提出しているものです。このような虚偽の説明に騙されないでください。

4.不正審判の件

 岩手国体の際の岩手の佐々木選手と奈良の中島選手の審判が不正であるとの指摘です。
 確かに中島選手が2回カウントをとられたことは事実ですが、レフリーストップさせる程のコレクトパンチではありませんでした。
 審判委員会で再三再四説明しているように、プロとは異なり、ダウンはクリーンヒットの一打であり、それ自体に加点することはありません。
 結局クリーンヒットの数の多寡によってポイントが決まるのです。
 上記の試合はその評価が分かれた結果スプリットで中島選手の勝ちとなったものです。
 告白者側が、中島選手がダウンをとられたことを強調して、さも不正審判であるかのように吹聴することはボクシング審判に対する不信を煽るものであって断じて容認できません。

5.会長接待の件

 告白者は山根明会長の大会時の宿舎につき、スイートルームなど豪華な部屋を確保するようにとか、贅沢な食品を用意するよう通知を受けていると告発しているようですが、日本連盟がそのような指示をしたことはありません。
 広い部屋を会長室としているのは、夕食後に役員・審判員のミーティングのため、会議室等を別に確保すれば費用が掛かるので、その費用負担を軽減するためです。
 ですから、この点についての告発側の言い分は、全く的を外れています。


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