重岡銀次朗にKO負けクアルトは「精神的な理由」で会見拒否 初回ダウン奪うも逆転で戴冠ならず
ボクシングのIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦12回戦が16日、東京・代々木第二体育館で行われ、同級4位・重岡銀次朗(ワタナベ)が元同級王者の3位レネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回2分55秒KO勝ちした。戦績は23歳の銀次朗が9勝(7KO)1無効試合、26歳のクアルトが21勝(12KO)4敗2分け。敗れたクアルトは「精神的な理由」により、試合後の会見には応じなかった。メインイベントでは、兄・優大(ワタナベ)がウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)とのWBC同級暫定王座決定戦で世界初挑戦する。
亀田興毅氏がプロデュース「3150FIGHT Vol5」
ボクシングのIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦12回戦が16日、東京・代々木第二体育館で行われ、同級4位・重岡銀次朗(ワタナベ)が元同級王者の3位レネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回2分55秒KO勝ちした。戦績は23歳の銀次朗が9勝(7KO)1無効試合、26歳のクアルトが21勝(12KO)4敗2分け。敗れたクアルトは「精神的な理由」により、試合後の会見には応じなかった。メインイベントでは、兄・優大(ワタナベ)がウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)とのWBC同級暫定王座決定戦で世界初挑戦する。
サウスポーの銀次朗は初回終了間際に右ストレートを被弾してダウン。それでも盛り返し、6回には左ストレートを入れて一度は相手のダウンがコールされたが、この試合からIBFで新たに導入された映像判定「VTS」(ビデオ・テスティング・システム)によりスリップに訂正された。続く7回、強烈な左ボディーを入れてダウンを奪い返す。9回には、左ボディーでダウンを2つ奪い、世界王座をつかみ取った。
敗れたクアルトは試合後、「精神的な理由」によって会見を拒否したことがアナウンスされた。銀次朗は今年1月にIBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に世界初挑戦したが、3回に偶然のバッティングで王者が負傷。試合続行不可能となり、無効試合で涙を流した。劣勢だった王者が故意に負傷を狙う作戦に出たことが疑われた一戦。今回もバラダレスが左鼓膜負傷を訴えて再戦は実現せず、クアルトとの暫定王座決定戦になっていた。
元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏がプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT Vol5」として行われた今回の興行。初の東京開催となり、ABEMAで無料生配信された。日本の兄弟世界王者は興毅、大毅、和毅の亀田3兄弟、井上尚弥&拓真の2組だけ。日本人で同じ日に兄弟同時の世界王座戴冠は過去になく、同日同階級に限れば世界でもいない。
(THE ANSWER編集部)