「ショウヘイ、お願いだ…」 大谷翔平を口説きたいボストン紙、異例の公開ラブレターで熱烈勧誘
再建で資金に余裕「好きなだけ持って行ってくれ」
さらに球団には3人の日本人スタッフが在籍していること、1999年の大家友和以降に多くの日本人がプレーしてきたことを紹介。松坂大輔と岡島秀樹が2007年に、田澤純一と上原浩治が2013年に優勝に貢献したことに触れ、「ボストンでの経験を彼らに聞いてみるべきだ。コウジは英雄になったぞ」と誘う。もちろん、WBCでチームメートだった吉田正尚外野手の存在を強調することも忘れない。
9度のワールドシリーズ制覇を誇る屈指の名門球団だが、昨季は地区最下位に終わるなど低迷。「レッドソックスは2018年以降ワールドシリーズ制覇から遠ざかっている。ボストンのスポーツファンにとって苦痛な期間だ」と常勝球団のファンがいかに優勝を求めているかを訴え、大谷に“救世主”になることを求めた。
「優勝したシーズンを生きたことがない4歳の子供たちがいるんだ。このかわいそうな子供たちのことを考えてくれ、ショウヘイ。彼らはパレードを必要としている。彼らがまた笑顔になる助けにあなたはなれる」
2019年には複数の高額年俸スター選手をトレードで放出。再建に向けた動きにファンから批判が集まったが、資金に余裕が生まれた。記事はこれを「あなたをボストンに連れてくるための秘密の計画」と表現。「好きなだけ持って行ってくれ、あなたはそれに相応しい」と“白紙の小切手”を渡してでも来てほしいと願う。
最後は「お願いだから、ボストンに来てくれ」と直球の誘い文句を繰り出したエイブラハム氏。「レッドソックスのファンは絶えず精力的で、記者たちはいつでもポジティブなところを見ようとする」とファンと報道陣の歓迎ムードまでアピールした。
「残りのシーズン、幸運を祈るよ。そして、もし空港から記者会見場まで乗せてほしいなら言ってくれ。すぐ着くよ、渋滞はないからね」とロサンゼルス名物の渋滞を揶揄しながら、早くも入団会見の場面に思いをはせて記事は締められている。
(THE ANSWER編集部)