寺地拳四朗「頭が痛かった。今までないダメージ」 激闘から一夜、父「想像以上の命の削り合い」
ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)が9日、2団体防衛成功から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBA4位&WBC15位アンソニー・オラスクアガ(米国)に9回0分58秒TKO勝ち。何度打っても折れない相手との激闘を振り返り、昨夜の試合後は頭痛があったことを明かした。
一夜明け会見
ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)が9日、2団体防衛成功から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBA4位&WBC15位アンソニー・オラスクアガ(米国)に9回0分58秒TKO勝ち。何度打っても折れない相手との激闘を振り返り、昨夜の試合後は頭痛があったことを明かした。
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激しい打ち合いだった。寺地はオラスクアガのパンチを貰いながらも、3回残り30秒を切ったところで右のショートが顎を捉えてダウンを先取。決着は9回、足を止めて打ち合い、最後は挑戦者がこの日2度目のダウンを喫し、試合が決した。
王者はリング上でチームの存在に感謝しながら涙。この日はアザのできた顔で午前10時から会見し、昨晩について「祝勝会の挨拶に10分くらいだけ出て、家ではなんだかんだ寝られなかった。さっき1時間くらい寝ました。まだ眠いです。今までにないくらいダメージがある。昨日は頭が痛かった」と振り返った。
「今はズキンズキンしないけど、昨日は寝ながら冷やしていました。これは初めてです。7、8回くらいからメンタル、スタミナが疲れた。ここで引いたら心が折れるなと思った。折れようと思えば折れた。セコンドの声は大きい。途中ジャブで引いたけど手が出せてよかった。今だから乗り越えられたと思う。昔だと乗り越えられなかった。よく頑張りました」
父・永(ひさし)会長も「想像以上の命の削り合い。父として見ているのがつらいシーンが多々あった」と告白。今後は4団体統一を目指すか、フライ級に上げるか本人、陣営と相談する方針だが、ライトフライ級にとどまる場合、待たせているWBCの指名試合をこなすことが基本線という。
今回は約2週間前に急きょ対戦相手が変更されたが、WBAは初、WBCは2度目の防衛を達成。過去の日本人による2団体同時防衛は、前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)しかいなかった。寺地は「顔の腫れを早く引きたい。少しゆっくりします。家で猫とゆっくりしたい」とまずは休養を取る方針。次戦に向けて「どの方向でも面白い試合をしたい」とファンを沸かせることを誓った。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)