Amazon プライム・ビデオで生配信、那須川天心のデビュー戦＆寺地拳四朗の3団体統一戦も

　ボクシングのIBF世界フェザー級3位・阿部麗也（KG大和）は8日、元世界2階級制覇王者のキコ・マルチネス（スペイン）と同級王座挑戦者決定戦（東京・有明アリーナ）で激突する。マルチネスは2014年に元世界3階級制覇王者・長谷川穂積に7回TKO勝ちした実績の持ち主。阿部は6日の会見で「インパクトある試合をして『阿部さん』っていうボクサーを皆さんに知ってもらえたらと思う」などと話した。同興行では那須川天心（帝拳）のプロボクシングデビュー戦、寺地拳四朗（BMB）の世界戦なども注目を集める。

　言葉に自信が表れていた。サングラスにジャケットという装いで都内の会見場に現れた阿部。勝てば世界戦の切符を手にする大一番になる。「あまり気負いもなく楽しみ。ただ自分のボクシングをやることだけを考えれば、結果は自ずとついてくる。倒しに行こうとも思っていないが、やることやれば結果的にKOも生まれるのかな」とはっきりとした口調で話した。

　相手は57戦44勝（31KO）11敗2分けの37歳マルチネス。スーパーバンタム級、フェザー級で世界王者に輝いた猛者で、2014年4月には長谷川穂積に勝利。この日の会見でマルチネスは「最も重要な試合」と長谷川戦を回顧した。「（長谷川戦からの）9年間で厳しいことも学んだ。倒されたりもしたが、そのたびに立ち上がり、常にいい人間、いい選手でありたいと思ってきた。100％の体調で阿部選手と戦いたい」と意気込んだ。

　一方、30歳の阿部は「相手にあまり覇気は感じなかったので、相手のことは気にせず自分のボクシングに徹しようという感じ」と難敵に怯む様子はない。「（キャリア以外は）自分が勝っていると思う。世界王者への気持ちはお互い持っていると思うので、試合ではっきりすると思う」と静かに闘志を燃やしていた。