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うっかり罰打→涙の初V 不甲斐ない凡ミス、めげなかった女子ゴルフ山内日菜子の奮闘

女子ゴルフの国内ツアー・アクサレディス最終日が26日、宮崎・UMKCC(6565ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た26歳の山内日菜子(ライク)が逆転でツアー初優勝を飾った。4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーで単独首位だった川崎春花(村田製作所)を逆転。自身の凡ミスにより、今季の出場優先順位は181位で限られた試合にしか出られない立場だったが、一気に残り試合の出場権を得た。

優勝インタビューで涙を拭う山内日菜子【写真:Getty Images】
優勝インタビューで涙を拭う山内日菜子【写真:Getty Images】

アクサレディス最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・アクサレディス最終日が26日、宮崎・UMKCC(6565ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た26歳の山内日菜子(ライク)が逆転でツアー初優勝を飾った。4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーで単独首位だった川崎春花(村田製作所)を逆転。自身の凡ミスにより、今季の出場優先順位は181位で限られた試合にしか出られない立場だったが、一気に残り試合の出場権を得た。

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 プロ8年目で初の最終日最終組。「なるようにしかならない」。山内は地元・宮崎の後押しを受けて戦い抜いた。前半2、3番で連続ボギー。でも、諦めない。「まだまだバーディーを獲れるホールはある」。小学生時代から回るよく知ったコース。6番パー4の第1打は右に曲げた。

「ピンを狙えない位置。でも、右からのアプローチはやりやすい」

 グリーン右のラフに置き、10ヤードのアプローチを入れてバーディーを奪ってみせた。後半も10、14番で1つずつ伸ばし、16番でも5メートルのバーディーパットを沈めた。最後は10センチほどのウィニングパットを決めて涙。ホールアウト直後、もらい泣きする同郷の1学年先輩・柏原明日架からハグを受けた。

「明るい色がいいな」と地元をイメージしたオレンジ色のウェアがコースに映えた。優勝スピーチでも涙。その後の会見でも周囲への感謝を語るたびに堪えきれなかった。

「いろんな方の顔を見て涙が止まらなかったです。試合も限られていたので、チャンスが巡ってきたと思っていました。本当にギャラリーの方に助けられました。高校生の頃から出させてもらっていた大会。地元優勝は本当に心の底から嬉しいです。

 いろんな方の優勝を見てきて、私にもできると思ってもなかなかそこまでたどり着くことができなくて……少ないチャンスを生かせてよかったです。両親に優勝を見せたかった……少しは恩返しできたかな。リランキングやいろんなことを考えないといけなかったので……ごめんなさい……泣きっぱなしで……」

 昨年のメルセデス・ランキングは122位。出場権を得るため予選会に回ったが、よもやのうっかりミスを犯した。

 昨年の1次予選会(QT)はクラブを15本入れたままプレー。本来なら14本のため、規則違反となった。素振りに使う左利き用のアイアンを入れ、気づくまでの計4ホール分で計8罰打。1打差で最終QT進出を逃し、今季の出場優先順位となるQTランクは181位だった。レギュラーツアーだけではなく、下部ツアーすら出場が限られた。

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