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大学スポーツの表彰式「UNIVAS AWARDS 2022-23」 阿部一二三らが学生にエール「人間力向上を…」

一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は3月6日、「UNIVAS AWARDS 2022-23」を都内で開催した。今年で4回目となったこの表彰式は、学生アスリートの1年間の活躍を称え、競技成績のみならず、学業充実や安全安心、大学スポーツの盛り上げなどに著しい成果をあげた人や団体に賞を贈るもの。大学スポーツの発展に貢献した学生アスリートやスポーツに関わる学生・OB・OG、指導者、団体が全13部門で表彰され、オリンピアンもプレゼンターとして駆けつけるなど、終始華やかな雰囲気の中で実施された。

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」のプレゼンターを務めた阿部一二三(前列右端)。優秀賞の三原舞依(前列中央)らを表彰した【写真:大学スポーツ協会提供】
「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」のプレゼンターを務めた阿部一二三(前列右端)。優秀賞の三原舞依(前列中央)らを表彰した【写真:大学スポーツ協会提供】

全13部門で表彰者を発表、ボクシング入江聖奈らが最優秀賞を受賞

 一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は3月6日、「UNIVAS AWARDS 2022-23」を都内で開催した。今年で4回目となったこの表彰式は、学生アスリートの1年間の活躍を称え、競技成績のみならず、学業充実や安全安心、大学スポーツの盛り上げなどに著しい成果をあげた人や団体に賞を贈るもの。大学スポーツの発展に貢献した学生アスリートやスポーツに関わる学生・OB・OG、指導者、団体が全13部門で表彰され、オリンピアンもプレゼンターとして駆けつけるなど、終始華やかな雰囲気の中で実施された。

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 昨年度までの過去3回は、コロナ禍によりオンラインのみの開催。今回、創設から初めて都内のホテルに受賞者をはじめ加盟団体、関係団体の約200名を招いて行われた。全13部門で表彰が行われ、文武両道を実践し他の模範となる運動部学生を表彰する「マン・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞には、昨年の全日本学生柔道体重別選手権大会81キロ級で優勝した帝京平成大男子柔道部の老野祐平が、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞には東京五輪ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得し、昨年11月に現役を引退した日本体育大ボクシング部の入江聖奈が選ばれた。

 またプレゼンターには大学スポーツ出身のオリンピアンも招かれ、2021年東京五輪・柔道男子66キロ級金メダルの阿部一二三(パーク24/日本体育大卒)は「たくさんのスポーツを経験することによって、自分の柔道に生かすことができました。大学生活で学んだのは、結果もすごく大事だが人間力の向上という部分。今の学生の皆さんも人間力を上げることを意識して大学生活を送ると、また変わったものになると思います」と現役生にアドバイス。2016年リオデジャネイロ五輪・陸上男子4×100メートルリレー銀メダルの飯塚翔太(ミズノ/中央大卒)も「僕自身が大学で学んだことは、チャレンジすることと探求心と諦めない心の3つでした」と、当時のエピソードを交えながら熱く語りかけた。

 UNIVAS副会長を務め、1992年バルセロナ五輪(銀)と96年アトランタ五輪(銅)で女子マラソン2大会連続メダリストの有森裕子さん(日本体育大卒)も、閉会の言葉の中で「大学の時は私自身、賞に引っかかるような成績もなく、箸にも棒にもかからない選手だった」とした上で、「それでも大学でいろいろなことを学び、いろんな経験をしてそれが今に生きている」と振り返った。そして最後に、大学でスポーツに携わっている学生たちに向かって、この瞬間を大切にしてほしいというメッセージを送った。

「この賞をきっかけにより羽ばたき、大学生活を一生懸命、本気で過ごしてほしいです。大学の中でしかできないこと、感じられないことは山ほどあります。でもそれは、皆さん一人ひとり次第です。皆さんはスポーツという手段によって、大学生活のいろいろな可能性を引き出せる機会を持っています。それを最大に生かしてください。そういった皆さんが、このUNIVASを通してより羽ばたくことを私たちは切に願っています」

【全13部門の最優秀賞】
■マン・オブ・ザ・イヤー
老野祐平(帝京平成大・男子柔道部)
【表彰内容】文武両道を実践し、他の模範となる運動部学生

■ウーマン・オブ・ザ・イヤー
入江聖奈(日本体育大・ボクシング部)
【表彰内容】文武両道を実践し、他の模範となる運動部学生

■パラアスリート・オブ・ザ・イヤー
近藤 薫(岐阜協立大・水泳部)
【表彰内容】パラスポーツにおいて活躍した学生

■サポーティングスタッフ・オブ・ザ・イヤー
元野里音(早稲田大・スキー部)
持田温紀(中央大・サッカー部)
【表彰内容】運動部学生や運動部を支える活躍をした学生

■スポーツマンシップ・オブ・ザ・イヤー
該当者なし
【表彰内容】スポーツマンシップ溢れるプレーや振る舞いを行った学生

■ルーキー・オブ・ザ・イヤー
金城愛莉(横浜国立大・スポーツチャンバラ翔剣会)
【表彰内容】運動部新入生として他の規範となる活動を行った学生

■アルムナイ・オブ・ザ・イヤー
川淵三郎(早稲田大卒業)
【表彰内容】卒業後、社会に貢献したOB・OG

■コーチ・オブ・ザ・イヤー
松本慎吾(日本体育大・レスリング部長兼監督)
【表彰内容】人材育成や競技力向上に尽力した指導者

■マイナビ賞「人材育成支援に関する優秀取組賞」
八戸学院大 男子ラグビー部・女子ラグビー部
【表彰内容】運動部学生の人材育成支援における先進的な取組み

■KEIアドバンス賞「学修支援に関する優秀取組賞」
羽衣国際大
【表彰内容】運動部学生に対する学修支援における先進的な取組み事例

■MS&AD賞「安全確保に関する優秀取組賞」
福岡大
【表彰内容】運動部活動における安全対策に関する先進的取組み事例

■KDDI賞「大会・プロモーションに関する優秀取組賞」
西日本工業大 バドミントン部
【表彰内容】大会・競技の普及や活性化、集客・応援促進のための大会プロモーションに関する優秀取組み事例

■スポーツ統括部局/SA賞
早稲田大 競技スポーツセンター
【表彰内容】大学スポーツ振興に関する先進的取組み事例

(THE ANSWER編集部)


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