驚異の世界新 羽生に前王者も脱帽「ミスなくこなしたら、彼は無敵だね」
フェルナンデスに金メダルかけた羽生「メダルが誰にふさわしいか、疑問を挟む余地はない」
もっとも、恐ろしいのは羽生には、まだ可能性を感じさせるところである。合計321.59点をジャンプミスで5位とスコアを伸ばせなかったSPから叩き出したのだから、自身が持つ世界歴代最高330.43点はもちろん、さらに得点が伸びる可能性はある。
それは、SPの10.66点差をあっさりとひっくり返されたフェルナンデスも感じているようだ。
「もし、彼がショートもロング(フリー)もミスなくこなしたら、思うに彼は無敵だね」
そう語った記事では、インタビューエリアに現れた羽生はフェルナンデスとハグを交わすと、金メダルをフェルナンデスの首にかけてみせたというが、「しかし、この土曜日に関して言えば、このメダルが誰にふさわしいか、疑問を挟む余地はなかっただろう」と結んでいる。
驚異の世界新をマークしながら、SP、フリーを通していえば“ノビしろ”を感じさせた日本の22歳。前王者の言う通り、完璧な羽生結弦を見せれば、「無敵」の世界王者となるだろう。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer