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9位大迫傑、MGC出場は熟考の方針 パリ五輪前進も選考会は「1回休んで判断したい」

東京マラソンは5日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、前男子日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)が2時間6分13秒の9位だった。日本人では3番手。2021年東京五輪後に一度引退し、今回が国内でのマラソン復帰戦。24年パリ五輪選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権を獲得した。しかし、MGC出場は熟考する方針を示した。

大迫傑【写真:Getty Images】
大迫傑【写真:Getty Images】

東京マラソン

 東京マラソンは5日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、前男子日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)が2時間6分13秒の9位だった。日本人では3番手。2021年東京五輪後に一度引退し、今回が国内でのマラソン復帰戦。24年パリ五輪選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権を獲得した。しかし、MGC出場は熟考する方針を示した。

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 先頭集団は14分45秒で5キロ地点を通過。やや後方待機の大迫は4秒差。縦長の集団となった。15キロ地点でも40人ほどの大集団。25キロを1時間13分45秒で通過し、大迫も2秒差でついていった。30キロは 1時間28分39秒。すると、15人ほどの集団から18年ジャカルタアジア大会優勝の井上大仁が先頭に出た。

 32キロ付近では山下が先頭に。日本人2選手が勝負に出た中、大迫は集団後方で虎視眈々と前を見ていた。苦しそうな井上は徐々に後退。一人、また一人と脱落していき、先頭は互いの出方を見る展開となった。35キロ地点は日本記録ペースを上回る1時間43分47秒。37キロ付近でペースアップすると、大迫、山下は置いていかれる形となった。

 大迫と山下の日本人トップ争いは40キロ過ぎまで続いたが、山下が最後は引き離す。大迫は右の脇腹を押さえながらも懸命に走った。最後は其田健也にも抜かれて日本人3番手に。それでもMGCの出場権を獲得した。

 レース後の取材では「前半、早い展開だったので、後半に落ちてくるなと。最後に失速したけど、全体的なダメージはいつもより少ない。そこはトレーニングを積んで改善したい」と振り返った。

 31歳の大迫は東京五輪6位入賞後に引退した。「単純にもう一回こういう場でワクワクドキドキしたい」と、22年2月に現役復帰を表明。マラソン復帰戦だった昨年11月のニューヨークシティ・マラソンでは2時間11分31秒の5位だった。1月のニューイヤー駅伝後はケニア合宿。今大会が東京五輪以来、1年7か月ぶりの国内マラソン復帰戦だった。

「4か月はチャレンジングな期間だった。どこまで仕上がるかわからない中、ケニアではいい練習ができた」とコメント。若手が活躍し、「MGCに向けていろんな選手が応援してもらえるように頑張りたい」と話したが、自身の抱負を問われ「出場は確定していない。一回休んで、どんな目標で行くか、コーチと判断したい」と話すにとどめた。

 今回のレースでは2時間5分22秒でD.ゲルミサ(エチオピア)が優勝。日本人トップは7位の山下で、タイムは日本歴代3位となる2時間5分51秒だった。其田が2時間5分59秒の8位。

 現日本記録保持者(2時間4分56秒)の鈴木健吾(富士通)は故障で欠場したが、日本歴代10傑のうち6人が出場。大迫にとって東京マラソンは、2時間5分29秒で当時の日本記録を更新した20年大会以来だった。

(THE ANSWER編集部)


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