サッカー試合中に相手を“蘇生行動” 咄嗟に動いたDFに称賛再び「本物のヒーローだ」
国際サッカー連盟(FIFA)は27日(日本時間28日)に年間表彰式「ザ・ベスト」を開催し、最優秀フェアプレー賞にジョージア出身のDFルカ・ロホシヴィリ(USクレモネーゼ)を選出した。受賞対象となったのが人命救助。試合中に見せた咄嗟の判断に英メディアが再び脚光を浴びせると、海外ファンから「感動した」「本物のヒーロー」などと反響が寄せられている。
オーストリアでプレーしていたジョージア出身のルカ・ロホシヴィリ
国際サッカー連盟(FIFA)は27日(日本時間28日)に年間表彰式「ザ・ベスト」を開催し、最優秀フェアプレー賞にジョージア出身のDFルカ・ロホシヴィリ(USクレモネーゼ)を選出した。受賞対象となったのが人命救助。試合中に見せた咄嗟の判断に英メディアが再び脚光を浴びせると、海外ファンから「感動した」「本物のヒーロー」などと反響が寄せられている。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
体が自然と動いた。昨年2月27日に行われたオーストリアリーグ1部のAKアウストリア・ウィーン戦に先発したヴォルフスベルガーAC所属(当時)のロホシヴィリ。試合中、相手MFゲオルク・タイグルが接触プレーで、ピッチに仰向けになって動かなくなった。まだプレーは続行していたが、ロホシヴィリはボールには目もくれず、タイグルのもとにダッシュで駆け寄った。
タイグルが舌を飲み込んで意識がなくなっていたことに気づいたロホシヴィリは、救急隊がピッチに入る前にタイグルの口に手を入れて気道を確保。タイグルは何とか意識を取り戻した。かなりの力を要したのか、ロホシヴィリは右手を気にする様子を見せていたが、迅速な対応に敵味方関係なくロホシヴィリのもとに歩み寄り、ハグを行った。
英スポーツメディア「スポーツバイブル」公式ツイッターは「速報:アウストリア・ウィーンの選手、ゲオルク・タイグルの命を救ったルカ・ロホシヴィリが、FIFAのフェアプレー賞を受賞した」とつづり、当時の動画を公開。海外ファンからは「良い人はまだ存在する」「相手チームからのハグに惚れた」「ワオ。彼に祝福を」「素晴らしい心」「感動した」「素早く行動したルカにリスペクトを」「とても感動的」「本物のヒーロー」「なんて行いだ」「レジェンド」といった称賛の声が集まっている。
緊急事態での行動とあって「グッジョブ。これは適切な処置ではなかったかもしれないが、彼の行動で命が救われて本当に良かった」「これは気道を維持するための適切な方法ではない」「称賛を。でも、指を失う可能性もあるからいいことではない」など救急措置の方法に対する疑問の声も多少上がっているが、一人の命を救った勇敢な行動であったのは確かだ。
(THE ANSWER編集部)