新ルール「ピッチクロック」で試合終了の珍事

　新ルールによって生まれたまさかの幕切れが話題を集めている。25日（日本時間26日）のブレーブス―レッドソックスのオープン戦。6-6の9回2死満塁、2ストライクから打者がピッチクロック違反。三振になり、同点のまま試合が終了した。米メディアが珍事の動画を公開。打者は「捕手は間違いなく準備ができていなかった」と振り返った。

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　本拠地ブレーブスは6-6の9回裏2死満塁。サヨナラのチャンスで打者コンリーはベースにバットを置き、構えに入る途中だった。投手方向を見た瞬間、球審が試合をストップ。2ストライクからピッチクロック違反で三振となり、オープン戦のため同点で試合終了した。コンリーは何とも言えない表情。場内は騒然となっているようだ。

　試合時間短縮のため今季から導入されるピッチクロックは、投手が球を受け取ってから走者なしで15秒、走者ありで20秒のタイム制限。打者も残り8秒までに打席で構えていないといけない。違反した場合、投手は1ボール、打者は1ストライクを取られる。

　米ポッドキャストメディア「ジョムボーイ・メディア」公式ツイッターが、一連の動画を公開。米ファンから「MLBは自分たちの試合を破滅させようとしている」と紛糾していたが、違反したコンリーは主張した。アトランタの地元紙「ジ・アトランタ・ジャーナル・コンスティトゥーション」が以下のコメントを報じている。

「球審が『（僕が）下を見ていた』と言ってきた。僕は捕手が立ち上がっている時に下を見ていた。投手が投げる準備をできているかどうか確信がなかった。捕手は間違いなく準備できていなかった」

　新ルール導入時に何かしら改善点が生まれるのは付き物。ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では採用されない。