四大陸フィギュアで痛感「演技がみんな同じ」 元女王が「ルール変更の必要性」提言
フィギュアスケートの元四大陸選手権女王が、現行ルールに疑問を呈している。2014年ソチ五輪に米国代表として出場した実績も持つポリーナ・エドモンズさんは、「“フリープログラム”であるはずなのに、十分に自由が与えられていない。創造性はなくなってしまった」と持論を展開している。
ポリーナ・エドモンズさん「フリーは寛大である必要がある」
フィギュアスケートの元四大陸選手権女王が、現行ルールに疑問を呈している。2014年ソチ五輪に米国代表として出場した実績も持つポリーナ・エドモンズさんは、「“フリープログラム”であるはずなのに、十分に自由が与えられていない。創造性はなくなってしまった」と持論を展開している。
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エドモンズさんは自身のポッドキャスト番組「ブリーブ・イン・フィギュア・スケーティング」で12日(日本時間13日)まで米コロラド州コロラドスプリングズで行われた四大陸選手権を振り返った。「大会を見ていて思ったことは、ルール変更の必要性。視聴者数が減っているのは、演技がみんな同じに見えるから」と指摘し、続けてこのように嘆いた。
「ルールでスピンやステップシークエンスが決められていて、スパイラルシークエンスは廃止されるなどがあった。“フリープログラム”であるはずなのに、十分に自由が与えられていない。創造性はなくなってしまった。ショートプログラムをよりテクニカルにしたいために、特定のルールを設定するのは良い。でもフリーは振り付けやステップシークエンス、スピンのルールは寛大である必要がある」
エドモンズさんは、「スパイラルも復活させないといけない。選手がイナバウアーに時間を使うの見ると、これこそがスケートだと思う」と力説。「スケートとは、観客が拍手をし始めるのに足りるほどゴージャスで長いスパイラルにある。技の間に柔軟性を披露するために短時間見せるようなものじゃない。基本的なスピンを音楽に合わせて完璧に行うことに、本当の拍手が起こる」と訴えた。
さらに、ステップシークエンスを例にとり、「難しいエッジの種類など、数多くのルールが存在する。ステップシークエンスは長いし、これら多くのハードルを越えなければいけない。多くが音楽とあまり合っていないし、スケートの自由さを表現したような見ていて楽しいものでもない」とルールの複雑化がもたらす影響に注目。「だから、作られ続けているこれらのルールはスケートを退屈にしているし、観戦の魅力を減らしている」と語っていた。
(THE ANSWER編集部)