今季終了後にMLB挑戦する可能性「日本で証明することもうない」

　ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）が3月に開幕する。米メディアは世界の舞台で注目を集めるであろうアジアの2選手を特集。日本代表に選出されたオリックス・山本由伸投手について、米大リーグ（MLB）に挑戦すれば「入札合戦を巻き起こすだろう」とし、プロスカウトの絶賛コメントを紹介した。

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　米地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「スター、ヨシノブ・ヤマモト、ジョンフ・イはWBCがMLBへの発射台になることを願う」と題する記事を掲載。韓国のイ・ジョンフ外野手と並び、山本を今季終了後にMLBに挑戦する可能性が高い選手として「注目すべき」と取り上げた。

　2年連続でパ・リーグMVPと沢村賞に選ばれたこと、エースとしてオリックスの日本一に貢献したことに言及し、「彼が（日本で）証明すべきことはもう残っていない」とするスカウト評を紹介した。

　同スカウトは「この男は非常に、非常に競争力が高い。腕の動き、フォームが優れており、再現性がある。97マイル（約156.1キロ）から必要なときには99マイル（約159.3キロ）まで出せる。スプリットはかなりプラスになる球だ」などと投球を分析。「総合評価はセンガより高いと思う」と今オフにメッツと5年契約を結んだ千賀滉大投手をも上回ると評した。

　別のスカウト部長は「制球が非常にいい。5つの球種を制球する。かなり多くの武器だ。彼は（MLBで）大金を稼ぐだろう。運動能力が高く、フィールディングもいい。マウンドさばきなどの細かいところも全て期待を裏切らない。最低のラインが高く、さらにまだ向上する余地があると確信をもたせるものだ」と激賞。「彼のスプリットとカーブはワールドクラスだ」と称賛は止まらなかった。

　別のスカウトも「センガのスプリットが“お化け”と呼ばれているのは知っているが、彼（山本）のスプリットのほうが凄い」と呼応。すでにスカウトの間では高い評価を得ている山本だが、WBCで快投を披露すれば株はさらに高くなりそうだ。