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那須川天心、テストにマウスピース忘れる大物ぶり「さっき買った。新人らしいでしょ」

キックボクシング界の“神童”那須川天心が9日、東京・後楽園ホールで日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストに合格した。プロ格闘家としての実績を評価され、B級(6回戦以下)で実施。スパーリング、シャドー、筆記試験などを終えた。

後楽園ホールで行われたプロテスト、シャドーを披露する那須川天心【写真:浜田洋平】
後楽園ホールで行われたプロテスト、シャドーを披露する那須川天心【写真:浜田洋平】

那須川天心がプロテスト合格、筆記97点に「久々に鉛筆を持った」

 キックボクシング界の“神童”那須川天心が9日、東京・後楽園ホールで日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストに合格した。プロ格闘家としての実績を評価され、B級(6回戦以下)で実施。スパーリング、シャドー、筆記試験などを終えた。

 金髪の那須川は「よろしくお願いします!」と元気よく会場入り。100人近い報道陣や関係者が見守る異例の注目の中、計量は58キロだった。机に向かい、筆記試験でペンを走らせると、ボーダーラインの70点を大きく超える97点の高得点。「セーフ」と笑顔でジェスチャーを取った。

 ヘッドキャップと14オンスのグローブを着け、3月20日に日本バンタム級タイトルマッチを控えている同級1位・南出仁(セレス)とスパーリングを実施。3ラウンドでジャブの差し合いやボディーワークなどキレのある動きを見せ、合格を果たした。取材では安堵の笑みを浮かべながら語った。

「何かに合格するのは嬉しいですよ。こういう受験は高校受験以来で新鮮。緊張感はありました。新しいことですし、人も超多いし、カメラも多い。ここで落ちられないでしょ。でも、実はマウスピースを忘れて、さっきフィットネスショップで買ってきました。新人らしくていいですね(笑)。自分で言っちゃうけど」

 大物感を漂わせた24歳。筆記の高得点には「久々に鉛筆を持った」と報道陣の笑いを誘い、「今までの(テストの)点数で一番いい」とニッコリ。1問ミスの97点だった。「トランクスはスカート状でもいいのか、という問題を間違えました。いいと思ったらダメだと。キックボクシングはOKなので、違いを知れていい発見です」と振り返った。

 昨年6月の格闘技イベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)でK-1王者・武尊に5-0の判定勝ち。格闘技47戦無敗(キックボクシングは42戦)のままプロボクシングに転向する。今後は数々の世界王者や名ボクサーを生んだ名門・帝拳ジムに所属。4月に6回戦でボクシングデビューする。

「一つの目標はベルトを獲ること。まずはそこを目指したい。ここまでなりたいとかはない。できるだけ強くなりたい。昨日より今日。毎日、毎日、最高を更新したい」と成長を誓った。

(THE ANSWER編集部)


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