公式戦3戦連続ゴールと絶好調、注目も「驚きではない」

　海外サッカー、英1部プレミアリーグで活躍を続ける日本代表MF三笘薫。強豪クラブの獲得候補に挙げられるなど注目度が増しているが、同じプレミアリーグのアーセナルが獲得を目論んでいると英メディアが報じたほか、同クラブのOBは「彼は全てのツールを兼ね備えているように見える」と称賛している。

　4日（日本時間5日）のボーンマス戦ではヘディングで決勝ゴールをマーク。公式戦3試合連続ゴール中と勢いが止まらない三笘だが、英ラジオ局「トークスポーツ」は「アーセナルが3500万ポンド（約56億円）の評価を得るカオル・ミトマの夏の獲得を目論む」などと見出しを打って記事を掲載した。

　ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルだが、既にブライトンからFWトロサールを獲得。MFカイセドも獲得に動いたとされるが、記事では次なる標的に三笘の名前を記している。「25歳はW杯中断後の傑出した選手の一人で、全コンペティション合わせて5得点を記録している」と特にW杯後の活躍に注目していた。

　三笘にアーセナルが関心を寄せていることは、イタリア人著名ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が海外メディアで明かしていることもあり、記事では「夏を前にミトマが注目を集めるのは驚きではない」としている。

　更に英メディア「サセックス・ライブ」は、アーセナルで歴代2位の通算185得点を記録している元イングランド代表FWイアン・ライト氏の三笘評を伝えている。BBCの番組「マッチ・オブ・ザ・デー」に出演したライト氏は「彼はウィングの位置でスタートし、内側に入り込んでスペースを見つけた。バックステップを踏んでヘディングにパワーを伝えた。もし彼が慣れるまで待っている状態だとしたら、彼が慣れたとき、我々は本物の選手を見ることになるだろうね」と、ボーンマス戦を振り返っている。

　三笘を称賛したライト氏だが、記事では「ミトマがフィジカル面を改善しなければいけないという部分には反対した」とされている。三笘が「フィジカルの強さに慣れること。皆が自分を信頼し、ボールを貰える。監督も僕を信頼している」と課題を挙げたことに関して、ライト氏は「彼は全てのツールを兼ね備えているように見える。彼はフィジカル面を改善する必要があると言っているけど、そうは見えない」と語ったという。