プロテスト未合格、欧州挑戦の識西諭里が開幕戦5位 ケニアで食あたり状態も耐えた
プロテスト未合格ながら、今季欧州女子ゴルフツアーの出場権を獲得した25歳の識西諭里が、ケニアのヴィピンゴ・リッジで開催された開幕戦のマジカル・ケニア女子オープン(6620ヤード、パー73)を5位で終えた。5日の最終日、11位から出た識西は2バーディー、1ボギーの72で回って通算イーブンパーとし、6つ順位を上げた。
昨年JLPGAプロテストは最終で不合格
プロテスト未合格ながら、今季欧州女子ゴルフツアーの出場権を獲得した25歳の識西諭里が、ケニアのヴィピンゴ・リッジで開催された開幕戦のマジカル・ケニア女子オープン(6620ヤード、パー73)を5位で終えた。5日の最終日、11位から出た識西は2バーディー、1ボギーの72で回って通算イーブンパーとし、6つ順位を上げた。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
識西が開幕試合でいきなりトップ5入りした。試合直後、現地からTHE ANSWER編集部にコメントを寄せた。
「丁寧にプレーした結果、5位になって嬉しいです。ただ、首位とは差があるので、まだまだやるべきことはあるのかなと思っています」
ケニア入りする前は、米フロリダで井上透コーチらと強化合宿。最終日を前にあらためて「丁寧にやることが結果に繋がる」とアドバイスを受けたといい、「これまで横でキャディーをしてもらった時のことを思い出しながら、ゲームを組み立てたことで良いマネジメントができました」などと振り返った。
識西は昨年11月、7度目の受験となった日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテストに最終で不合格。その後、米女子ツアー最終予選落選を経て、欧州女子ツアー最終予選(QS)をボーダーライン上の17位タイでクリア。ようやく、ツアー出場権を手にした。
だが、動く範囲は欧州に加え、アフリカ、米国、アジアに及ぶため、1000万円の資金が必要だと想定。出国前から支援の動きはあり、新スポンサー候補との交渉も進んでいる。それでも、識西は賞金獲得でもその不安を解消するべく、この開幕試合を迎えていた。
実は前日の第3日には、「食あたりの状態にもなった」というが、キャディーを務めた母親のサポートもあり、戦い切ることができた。今大会は賞金総額30万ユーロ(約4260万円)で、通算12アンダーで優勝したアディティ・アショク(インド)は賞金4万5000ユーロ(約639万円)、5位タイの識西は1万50ユーロ(約142万7100円)を獲得した。
1000万円の約14%にあたる賞金を獲得、132.50ポイントも手にして来季シード権へ前進した。文字通り、ツアープロとして走り出した識西は、すぐにモロッコへ移動。次戦は9日に開幕するララ・メリエムカップ(ロイヤルGダルエスサラームブルーC)で、「まずは予選通過をし、上位に食い込めるように頑張ります」と気を引き締めた。
(THE ANSWER編集部)