菊地絵理香の3勝目に韓国メディアが反応 韓国人記者が抱く懸念とは…
対決構造をあおられるのは選手は本意ではない?
確かにこの言葉は間違ってはいない。あくまでもゴルフはスコアで競うスポーツだということだ。勝負の世界だから負けたくないという気持ちは大事。しかし、むやみやたらに対決構造をあおられるのは、選手の立場からすれば本意ではないだろう。
菊地は優勝会見で「私はまだまだ挑戦する身。イ・ボミ選手、アン・ソンジュ選手や申ジエさんには足元にも及びません。その方たちと対等に戦うには、もっとレベルアップしないといけない」と話していた。
イ・ボミとアン・ソンジュは日本で賞金女王になり、申ジエは米ツアーの賞金女王を獲ったことのある選手だ。常に優勝争いしてくる選手たちと試合することで、多くのことを学び、自身のレベルが向上することを菊地は知っている。
“日韓対決”をあおるよりも、“技術を磨いて試合に勝つ”――というアスリートとしての側面がもっと語られてもいいのかもしれない。
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金 明昱●文 text by Myung-wook Kim