久保建英の早期買戻しは「愚かに思う」 レアル目線で地元メディア考察「戻すなら…」
海外サッカー、スペイン1部リーガ・エスパニョーラのレアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英は29日(日本時間30日)のレアル・マドリード戦にフル出場した。結果は0-0のスコアレスドローに終わったが、味方との好連係からのシュートやパスで古巣相手に見せ場十分の活躍。スペインメディアは「クボを買い戻すべきか」と古巣目線の分析記事を掲載している。
古巣レアル・マドリード戦にフル出場し、好プレー連発
海外サッカー、スペイン1部リーガ・エスパニョーラのレアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英は29日(日本時間30日)のレアル・マドリード戦にフル出場した。結果は0-0のスコアレスドローに終わったが、味方との好連係からのシュートやパスで古巣相手に見せ場十分の活躍。スペインメディアは「クボを買い戻すべきか」と古巣目線の分析記事を掲載している。
見せ場の多い90分だった。後半6分に自陣でボール奪取し、ドリブル突破からスルーパスで好機を演出した久保。同19分には右サイドでの連係からペナルティーエリアに侵入し、DFの股を抜くシュートでゴールを脅かした。ゴール、アシストこそなかったものの、昨夏まで3年間にわたって契約していた古巣に存在感を示した。
今季からソシエダに完全移籍し、チームの攻撃の中心を担っている。そんな久保を巡り、スペインの英語メディア「フットボール・エスパーニャ」は「分析:レアル・マドリードはタケフサ・クボをレアル・ソシエダから買い戻すべきか」との見出しで記事を掲載した。
記事では「レアル・マドリードの中に、クボを連れ戻すことがためになるか否か考えている人がいても驚きはない。21歳で、彼は再び軌道に乗り、スペインで最も有望な選手の1人として名を連ねている」と指摘。しかし、同時に「留意されるべき反面教師がある」とレアル・マドリードの“過去”にも触れ、こう展開している。
「レアル・マドリードは1年前、マルティン・ウーデゴールを2年ローンのレアル・ソシエダから呼び戻した。しかし、ウーデゴールが戻ってくると、レアル・マドリードでは本領を発揮できず、アーセナルへと追いやられた」
将来を嘱望され、オランダ1部のクラブやソシエダに期限付き移籍して経験を積んだウーデゴールは、2020-21年シーズンにレアル・マドリードに復帰。しかし、チームにフィットせずにわずか半年でアーセナルに再び期限付き移籍となり、翌21-22年シーズンに完全移籍となってレアル・マドリードを離れた。
同メディアは「クボはセンターストライカーの後ろで10番のような役割をするか、右サイドでプレーするときに最も力を発揮してきた」と分析。それを踏まえた上で「前者のポジションはレアル・マドリードの現在のセットアップでは存在せず、後者は現在マルコ・アセンシオ、ロドリゴ・ゴエス、フェデリコ・バルベルデがその座を争っている」とレアル・マドリードのチーム状況に触れている。
続けて「アセンシオは来季にはいないかもしれないが、ベンチに座らせるためにクボを連れ戻すのはいくぶん愚かに思える」と考察。「仮に彼を連れ戻すとするなら、クボが成長を続けられるよう、あと1年待ったほうが最適かもしれない」とし、早急な“買い戻し”には否定的な見解を示している。
(THE ANSWER編集部)