井上尚弥の後釜王者へ ドネア地元紙はマロニー撃破を期待「閃光の左に耐えられるか」
ボクシングの井上尚弥(大橋)は今月、4つの世界バンタム級王座返上とスーパーバンタム級転向を発表した。40歳の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)とジェイソン・マロニー(オーストラリア)に対し、WBCが世界バンタム級王座決定戦を行うよう指令を出したと米メディアが報道していたが、ドネアの母国フィリピンメディアは「マロニーはドネアの身のすくむような左フックに耐えられるだろうか」と再起に期待している。
WBCが両者に対戦指令と米メディア報道
ボクシングの井上尚弥(大橋)は今月、4つの世界バンタム級王座返上とスーパーバンタム級転向を発表した。40歳の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)とジェイソン・マロニー(オーストラリア)に対し、WBCが世界バンタム級王座決定戦を行うよう指令を出したと米メディアが報道していたが、ドネアの母国フィリピンメディアは「マロニーはドネアの身のすくむような左フックに耐えられるだろうか」と再起に期待している。
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米専門メディア「ボクシングシーン.com」は23日付の記事で「WBCが公式に、マロニーとドネアによる空位のバンタム級王座決定戦を指令した」と報じている。その後、フィリピン地元紙「マニラ・タイムズ」も「ドネア―マロニー戦実現へ」との見出しで記事を掲載した。
同紙は「WBCが考える限り、空位のバンタム級王座はドネアとマロニーで争われる」「WBCは交渉をまとめる期間として、ドネアとマロニーに公式に2月17日を与えた。まとまらなかった場合は入札公聴会に掛けられる」と伝えた。WBCの世界ランクではマロニーがバンタム級1位、ドネアが同2位に位置しており、絶対王者がいなくなった今、両者に再び王座獲得のチャンスが巡ってきた形だ。
昨年11月のWBC総会でマウリシオ・スレイマン会長は、井上が王座返上した場合、ドネアとマロニーの同級王座決定戦を用意すると明言していた。ドネアは2019年11月と昨年6月に井上に敗戦。一方のマロニーも2020年、井上に挑戦するもキャリア初のKO負けを喫しており、記事では「両者ともに井上の犠牲者」と表現している。
「マニラ・タイムズ」は、対戦実現の場合は「ドネアは間違いなくより優れた相手と対戦してきたが、年齢とイノウエ戦での大敗により、マロニー戦ではわずかにアンダードッグ(噛ませ犬)と見られるだろう」と分析。「しかし、ドネアは十分に勝ち目のあるアンダードッグであり、マロニーの顎が、フィリピンの閃光の身のすくむような左フックに耐えられるか見るのは興味深いだろう」と名手の復活に期待していた。
(THE ANSWER編集部)