全豪OP、ロシア選手が示したウクライナ国旗への敬意に海外称賛「一流の振る舞いね」
テニスの4大大会・全豪オープンでロシア出身の世界ランク6位アンドレイ・ルブレフの行動が話題となっている。18日の男子シングルス2回戦、同46位エミル・ルースブオリ(フィンランド)との一戦でウクライナ国旗を持ったファンから野次を受けるも、国旗の取り下げは求めず。欧州メディアが動画を公開すると、海外ファンから「なんていい男なんだ」と称賛を受けている。
ルブレフがウクライナ国旗を持ったファンからの野次に抗議
テニスの4大大会・全豪オープンでロシア出身の世界ランク6位アンドレイ・ルブレフの行動が話題となっている。18日の男子シングルス2回戦、同46位エミル・ルースブオリ(フィンランド)との一戦でウクライナ国旗を持ったファンから野次を受けるも、国旗の取り下げは求めず。欧州メディアが動画を公開すると、海外ファンから「なんていい男なんだ」と称賛を受けている。
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青いシャツのルブレフは審判に歩み寄ると、何やら言葉を交わした。審判は客席に振り返ると、すぐ後ろでウクライナ国旗を掲げていたファンへ向かって「取り下げてくれますか?」と要求。しかし、ルブレフは「いやいや、それは大丈夫」とすぐさま遮ると、「それよりも、僕に向かって悪い言葉を向けてくるんだ」と野次への抗議を伝えた。
実際の映像を欧州放送局「ユーロスポーツ」公式インスタグラムが公開。文面では、試合後のルブレフのコメントを紹介した。「国旗の問題ではない。それは審判に直接伝えた」と振り返り、「どんな国旗でも掲げて良いんだ。状況は理解している。彼らが悪い言葉を発してきたことについてだった」と説明していた。
昨年2月から続いているロシアのウクライナ侵攻。ルブレフは、同月のドバイ選手権でテレビカメラに向かって「NO War Please(戦争をやめてください)」と自身の思いを記していた。今回の国旗に示した敬意には、海外ファンから「ルブレフはナイスガイね」「なんていい男なんだ」「ルブレフは紳士だ」「彼はとても礼儀正しくて優しいアスリートだよ」「敬意だわ」「一流の振る舞いね」と賛辞が送られている。
ルブレフはこの試合で勝利し、3回戦も突破。23日に行われた4回戦では、同10位ホルガ・ルーネ(デンマーク)を6-3、3-6、6-3、4-6、7-6のフルセットの末に下し、準々決勝に駒を進めた。
(THE ANSWER編集部)