「6時間36分」後に生まれたドラマ 敗戦選手の“神対応”に感動「紛うことなき一流」
テニスの4大大会第3戦ウィンブルドンは15日、男子シングルス準決勝でケビン・アンダーソン(南アフリカ)がジョン・イスナー(米国)を7-6、6-7、6-7、6-4、26-24で下し、初の決勝進出。実に99ゲームで決着した試合時間はグランドスラム史上2位の長さとなる6時間36分だったにも関わらず、勝ったアンダーソンとともに敗れたイスナーが試合後にコート上でファンサービスを実施。“神対応”の様子を大会公式が公開し、海外ファンから「紛うことなき一流」「なんたる紳士」と感動を呼んでいる。
イスナーのファンサービスを大会公式が称賛「たとえ劇的敗退の後であっても」
テニスの4大大会第3戦ウィンブルドンは15日、男子シングルス準決勝でケビン・アンダーソン(南アフリカ)がジョン・イスナー(米国)を7-6、6-7、6-7、6-4、26-24で下し、初の決勝進出。実に99ゲームで決着した試合時間はグランドスラム史上2位の長さとなる6時間36分だったにも関わらず、勝ったアンダーソンとともに敗れたイスナーが試合後にコート上でファンサービスを実施。“神対応”の様子を大会公式が公開し、海外ファンから「紛うことなき一流」「なんたる紳士」と感動を呼んでいる。
どんなに体は疲れていても、6時間36分に渡って熱戦を見守ってくれたファンの思いに応えたかった。イスナーが敗戦後、粋な振る舞いを見せた。
コートからの去り際。イスナーは客席の最前列に歩み寄った。ファンから紙を受け取るとペンでサインを次々と記していく。表情はぐったりと疲れている。今すぐにでも控室に戻って体を休めたいはずだろう。それでも、ウィンブルドンのセンターコートを戦う者として、最後までテニス選手としての矜持を示した。そんな思いを理解するファンも大きな拍手とともに見守っていた。
大会公式ツイッターは動画付きで「ファンのための時間。たとえ劇的敗退の後であっても」とつづり、イスナーに対して拍手の絵文字とともに喝采を送った。映像を観たファンも感嘆の声を続々と上げた。