歓喜の輪から突き飛ばされたフランス選手 英メディアが真相追究「ファンが気づいている」
アルゼンチンの36年ぶり3度目の優勝で幕を閉じたサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)。点の取り合いとなった決勝はフランスも驚異の粘りを見せて食い下がった。その中で、英メディアは後半の同点ゴールで歓喜の輪が作られた際の選手の“珍行動”に注目。真相に迫り、話題を集めている。
カタールW杯決勝のフランスの2点目のシーン
アルゼンチンの36年ぶり3度目の優勝で幕を閉じたサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)。点の取り合いとなった決勝はフランスも驚異の粘りを見せて食い下がった。その中で、英メディアは後半の同点ゴールで歓喜の輪が作られた際の選手の“珍行動”に注目。真相に迫り、話題を集めている。
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いきなり突き飛ばされた。前半に2失点したフランスが後半35分にエムバペのPKで1点差とすると、その1分後に再びエムバペが芸術的ボレー弾を叩き込んで同点に追いついた。選手たちはベンチメンバーも一緒になってタッチラインの外で歓喜の輪を作り、GKロリスらも遅れて合流。しかし、最後に加わろうとしたコロ・ムアニは、すでに輪の中にいたテオ・エルナンデスに押し出され、ピッチに戻された。
一人、輪の外で立ち尽くしたコロ・ムアニ。米コメディアンのロイ・ウッドJr.氏は何とも奇妙に映った光景を捉えた動画を自身のツイッターに公開。「OK、なんでこの選手は一緒に喜ぶことが許されなかったの?」との文面で疑問をつづっていた。海外ファンからも「理由があるんだろうけど、面白い映像だね」「説明が欲しい」といった声が上がっていた。
この一連の行動について、英スポーツメディア「スポーツバイブル」は「エムバペのゴール後、テオ・エルナンデスがなぜチームメイトを押したのかファンが気付く。天才だ」との見出しで、真相に迫った。
記事内では「ACミランのレフトバックはコロ・ムアニを押して、ピッチに戻した」理由として、「FIFAの規則第8条にはこう記載されている。『キックオフを行う選手を除いたすべての選手は、自陣のフィールドにいなければならない』」と競技規則を持ち出したうえで「コロ・ムアニはアルゼンチンによる試合再開を防ぐために、ピッチ上にいなくてはいけなかった」「TikTokのファンたちがそれに気付いている」と指摘した。
ピッチ外でゴールセレブレーションをしていても、誰か1人でも敵陣に残ったままでいれば審判は試合を始められない。今回のケースではコロ・ムアニにとって気の毒な光景だが、これに気づいたテオ・エルナンデスの冷静さがうかがえたシーンだったようだ。
(THE ANSWER編集部)