谷口将隆が公開スパー

　ボクシングのWBO世界ミニマム級王者・谷口将隆（ワタナベ）が19日、1月6日にエディオンアリーナ大阪で行われる同級2位メルビン・ジェルサレム（フィリピン）との2度目の防衛戦に向け、都内の所属ジムでスパーリングを公開した。ジムメートのアマチュア選手と3分×2回を披露。同僚の世界戦に刺激を受けたことを明かし、V2を誓った。戦績は28歳の谷口が16勝（11KO）3敗、28歳のジェルサレムは19勝（11KO）2敗。

　満足には遠いが、それも想定内のスパーだった。サウスポーの谷口は、ジャブの差し合いから左ストレートなどを的確にヒット。ブロックに加え、上半身を巧みに動かし、パンチを空転させた。しかし、時折被弾もあった内容。最も疲労が溜まる時期だけに割り切りつつ、動きに首をひねった。

「ダメダメですね。20点くらいです。体がついてこなかった。ボクサーは試合1～3週間前に落ちる時が来ますし、自分は今がその時かなと思います。調整はいつも通り順調です。今日のスパーだと不安にさせてしまうかもしれないですが、自信が過信にならないようにしていきたい」

　前戦から細かいディフェンス技術を修正してきた。今後は6回、8回のスパーを繰り返し、試合10日前に打ち上げる予定。「最近は幅広い食材を取っている」と、ささ身、野菜などを多めにするなど食事に気を使っている。「今はブロッコリーにハマっています。あとはレモンのはちみつ漬けとか」と明かした。

　相手のジェルサレムは右構えの28歳。谷口は「強い選手なのでまとまっている。アマチュア上がりで上手さがあって、パワーパンチもある。相手は荒く来たら早い段階で消耗するし、消耗させるのが僕のスタイル」と気合。伯耆淳トレーナーも「相手はバランスが崩れても振り続けるパワーがある。谷口がインサイドからうまく当てて、最終的に倒せれば」と思い描いた。