W杯決勝で生まれた疑惑のゴール 半世紀以上も論争、サッカー母国初Vをめぐる因縁【W杯事件簿】
1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。1966年イングランド大会では、伝説のFWが決めた決勝での“疑惑のゴール”で大騒動が勃発。欧州の強豪の因縁は半世紀越しの論争になっている。
W杯で起こった事件を振り返る
1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。1966年イングランド大会では、伝説のFWが決めた決勝での“疑惑のゴール”で大騒動が勃発。欧州の強豪の因縁は半世紀越しの論争になっている。
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現代では起こり得ない判定だったかもしれない。1966年イングランド大会決勝は開催国のイングランドと西ドイツが激突。この試合で輝いたのは、大会途中からレギュラーポジションを奪ったイングランドFWジェフ・ハーストだった。
前後半90分を終えて2-2のまま突入した延長前半11分、ハーストは右クロスを胸トラップすると、反転して右足シュート。クロスバーに当たったボールは真下に落ちた。ボールはゴールラインを割っていないように見えたが、スイス人主審は線審(現副審)の判断を仰いでゴールインの判定。当然、西ドイツの選手たちは猛抗議したが、判定が覆ることはなかった。
結局ハーストは延長後半5分にも追加点を奪い、前半18分の得点と合わせてハットトリックを達成。イングランドを4-2の勝利に導いてW杯初優勝を飾った。
(THE ANSWER編集部)