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亀作戦バトラーを「見なくて済むなら正直幸せ」 米ESPN解説の元世界2階級王者も辛辣

ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11回1分9秒KO勝ちし、アジア人初の4団体王座統一に成功する快挙を達成した。一方、徹底した防御で“亀”になったバトラーの作戦に、米放送局で解説を務めた元世界2階級制覇王者は「勝とうとすらしていない。呆れています」と辛辣に批判した。

井上尚弥(右)に敗れたポール・バトラー【写真:荒川祐史】
井上尚弥(右)に敗れたポール・バトラー【写真:荒川祐史】

ESPN+の実況席も不満「言葉がありません」

 ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11回1分9秒KO勝ちし、アジア人初の4団体王座統一に成功する快挙を達成した。一方、徹底した防御で“亀”になったバトラーの作戦に、米放送局で解説を務めた元世界2階級制覇王者は「勝とうとすらしていない。呆れています」と辛辣に批判した。

 バトラーはガードを固め、放ったパンチも最小限だった。米国で試合を中継した米スポーツ専門局「ESPN」のストリーミングサービス「ESPN+」では、解説を務めた元世界2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー氏が6回に「バトラーは勝ちに来ていない。生き延びようとしているだけだ。パンチを出さないし、イノウエのパンチに恐怖を感じている」と指摘した。

 井上がノーガードで誘い出そうとするもバトラーは守備の姿勢を崩さない展開が続いた。9回にはブラッドリー氏も「バトラーは長期戦に持ち込めるだけで満足そうですね。それだけです。それ以上はありません」と断言。「正直に言うけど、今後バトラーを見なくて済むなら幸せですよ。この試合で勝とうとすらしていない。呆れています。言葉がありません。極度に守備的で、パンチも放たない」と呆然としていた。

 実況のジョー・テッシトーレ氏が「見る限り、彼(バトラー)はこの試合の契約自体を勝利ととらえているかのように感じます」と印象を語ると、ブラッドリー氏は「その通りです」と同調していた。米ボクシングデータ会社「コンピュボックス」によると、井上が151打を着弾させたのに対し、バトラーはわずかに38。極端に守備的な姿勢に、米中継では不満が漏れていた。

(THE ANSWER編集部)


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